セルフ除霊とは、霊能者の力を借りることなく、自分に取り憑いた霊を自力で取り除く行為のこと。または、その具体的な方法のことである。
信頼のおける霊能者であれば、除霊の腕はたしかだ。しかしながら、霊能者はそれを職業としている以上、当然ながら料金を徴収する。霊能者には資格や組合があるわけではないため、料金体系は不明瞭であり、時として驚くべき高額になる場合もある。
また、悪徳霊能者に引っ掛かってしまうと、除霊は成功しても、それ以外に護符やキーホルダー、ネックレスといった除霊グッズを無理矢理買わされてしまい、結果的に多額の出費が避けられないケースもあるだろう。われわれの考えている以上に、霊を食い物にする悪徳業者は多いのが実情だ。
自分自身についた霊を自分自身で除霊することができれば、こういった問題を未然に防ぐことができる。手間も省けるし費用もかからない。これほど都合のよいことはないだろう。
なにより、「自分の身は自分で守る」という心がけは霊に対してきわめて有効なのである。霊はネガティブな場所を狙って取り憑こうとする。その心がけがあるだけでも、霊を遠ざける一助となりうるはずだ。
近年のスピリチュアルブームにあって、メディアにおいてもセルフ除霊が紹介されるケースが多い。そういった場では、セルフ除霊のメリットばかりが喧伝されがちだ。
しかし残念ながら、一般に紹介されているほどセルフ除霊は容易なものではない。プロの霊能者たちは、相応の歳月と厳しい鍛錬を重ねたうえで精度の高い除霊法を身につけたのであり、また、だからこそ、彼らは多額の報酬を受けることが可能なのである。素人が一朝一夕で真似できるものであろうはずがない。
素人にもセルフ除霊が可能なのは、霊力の弱い低級霊が対象の場合ぐらいだと考えておくほうがよいだろう。セルフ除霊に過度な期待をしてはいけない。一つの新しい選択肢だ、という程度の認識をしておけば、思いがけずよい結果に繋がることもあるだろう。
セルフ除霊に必要不可欠なのは、優しい心、慈悲の心である。
除霊は、霊を「退治」するものではない。あくまでも霊を「成仏」させるものなのだということを肝に銘じておきたい。霊と誠実に向き合うことがなければ、霊は言うことをききはしないだろう。霊を得体の知れないものだと敬遠せず、人間に対するのと同じようにコミュニケーションを図ろうとする心構えが求められるである。
初期段階の軽度の憑依に対しては、気の持ちようで対処することもできる。明るく前向きな気持ちをもつことだけでも霊障は除去が可能だ。霊は、心身の不安や隙を狙って憑依してくる。そうした隙を極力なくすようにすることが、憑依した霊を閉め出すための最善策なのである。
ところが一定段階以上憑依が進んでいると、除霊のための儀式が必要になる。
これにはさまざまな方法が紹介されている。
まず、般若心経を一心不乱に唱える方法である。霊力が高まることで、霊との対話がしやすくなるというものだ。ただし、この場合はほかの霊とも接近しやすいため注意が必要となる。霊の世界にこちらから歩み寄ることは、あちらからも歩み寄りやすくなることだとはっきり認識しておきたい。
特定の所作をしながら呪文を唱える方法も多い。
たとえば、二本指で円を描きながら「阿毘羅吽欠裟婆呵(アビラウンケンソワカ)」と唱え、最後に円の中央を二本指で突くもの。たとえば、「臨兵闘者皆陳裂在前(リンビョウトウシャカイジンレツザイゼン)」と唱えながら二本指で九字を切る「九字護身法」。
ほかにも、冷水を浴びるとよいとか、反対に集めの湯船に浸かるとか、さまざまな方法が提唱されている。
素人が霊能行為をすることの危険性は無視できない。
万一セルフ除霊に失敗した場合は、あらためてプロの霊能者に頼ればよいと考える人もいるかもしれない。だが、この見通しは甘すぎるといわざるをえない。
霊にも多くの種類がある。悪意のある霊に憑依されている場合は、下手に刺激を与えるとかえって状況が悪化することにもなりかねない。特に、私怨で取り憑いている霊であれば、目的はその取り憑いた相手を苦しめることであるため、よけいに深く憑依し暴れることに繋がるかもしれないのである。
霊媒体質の者で、弱い霊に頻繁に取り憑かれるような場合にはセルフ除霊も有効だろうが、霊と縁の浅い生活を送っている場合には、霊と近づくことの危険性をよく把握したうえで臨みたい。
また、「霊が見える」ことと「除霊できる」ことはまったく別の能力であることを忘れてはいけない。見えない者に除霊はできないが、見えたからといって誰しもできるわけではないのである。かえって、霊を見ることのできる者が霊と対話しようと試みたために、憑依していたのとは別の霊をおびき寄せてしまうおそれもある。
心から信頼がおける霊能者が身近におり、経済的な不安もないのであれば、やはりプロに依頼したほうがリスクは遥かに軽減されることは確実である。セルフ除霊は応急処置的なものと捉えておくほうがよいだろう。
まず過去ログの自己除霊(※)にて憑依(※)を受けていると思っている人の80%以上は思い込みによるものであると言いました。
現在では鬱病が医学的に明確(※)になってきたため、鬱々とした精神状態が継続している場合は病院に行く人が多くなってきたが、一昔前は病院でも原因不明であり、挙句には怠け病と言われる始末であったため憑依を疑う人は多かった。
またその頃は鬱病の症状がすべて憑依であると言う偽霊能者(※)も多く存在した。
現在この教科書も含め『鬱=憑依』と決め付けない精神世界論が増えてきたため、一昔前に比べると憑依と思い込む人は多少なりとも減ってきているが、未だ思い込みによる憑依が多いので注意が必要である。
以上の事を踏まえた上で、ここでは思い込みによる憑依ではなく、霊的な憑依への対処法について説明しようと思う。
まず除霊(※)が必要であれば霊能者に相談し対処してもらう事が一番安全で早い解決が出来るのは言うまでもない。
しかし偽霊能者や悪質な霊感商法(※)が多く存在する現在の世の中を考えると、やはり出来る事ならば自分で対処したいと思う人が多いようなので、ここではセルフ除霊(自己除霊)について説明しようと思う。
ただし、ここで説明するセルフ除霊はあくまでも軽い憑依にのみ有効で、すべての霊を除霊することは出ないない事を始めに言っておきます。
①睡眠
まず憑依霊(※)に負けないためには確りと睡眠をとり毎日脳(心)をリセットしてクリーンにする必要がある。
人は睡眠を取ることで過去にある嫌な事や悩みをリセットする能力が生まれた時から備わっている。この能力を有効利用して心を安らかに保つ事が何よりも大切である。
安らかに保たれた心には憑依霊が入り込む隙が無く、憑依霊にとっては居心地が悪いため自らあなたの体から出て行くのである。
②体を動かす
憑依霊に負けないためには基礎体力をつける必要がある。体力が無い肉体は憑依霊にとって最も居心地のよい場所になる。
憑依されていると体力が無くなるという現象が起こるが、これも憑依霊があなたの体力を奪って居心地を良くしようとしているのだ。
それに対抗し体を動かし体力をつける事が憑依霊への反発(除霊)へと繋がるのである。
③熱い湯船に漬かり身を清める
熱い湯船に入ると一瞬心が安らかになる現象が起きる。熱い湯に入る事によって肉体が一瞬驚き、身体の疲れや心の疲れを忘れさせてしまうのだ。
この一瞬の安らぎが憑依霊にとっては居心地が悪く、また憑依霊もその熱さに驚き身体から出て行く。
その後体を冷やし、また熱い湯船に入る事を繰り返すと憑依霊も居心地悪く諦め他の肉体を捜しに行くのである。
※尚、熱すぎれば良いのではなく、自分が一番心地よいと思う少し高め温度のお湯に入る事が大切で、熱すぎるお湯はかえって身体や心にに悪いので注意する必要がある。
④目標を持つ
目標を持った人の心は驚くほど前向きで明るくなる。向上心の高い心には隙が無く憑依霊は入る事が出来ないのである。
どんな小さな目標でも良いし、明日の目標でも良い。とにかく目標を持ち前向きで明るい心を維持するように心がける事が大切である。