真霊論-サイキック

サイキック

サイキックとは、ESP(超感覚的知覚)や念力、テレパシー、瞬間移動、遠隔透視など、通常の人間には発揮できない能力を持つ者のことを指す。
彼らは超能力者、エスパー、またはサイキッカーなどとも言われる。
ちなみにサイキック能力者とスピリチュアルな意味での霊能力者との境界線は、一般的には曖昧に用いられることが多いのだが、これらは全く違うものを指している。
サイキック能力というのは、霊体(魂)に内包された能力であり、霊能力と呼ばれることもある。これは基本的には全ての人間の魂が潜在的に持っているものであり、死した後肉体を失ったものならば、全員が自在に使える能力だと言われているが、実際はそれらを生きているうちに発揮させることが出来る者はごくわずかしかいない。しかし、この霊能力を生きているうちから使いこなせる人達のことを総称してサイキッカーと呼ぶのである。
一方、スピリチュアルな能力というのは、神界・霊界に住む高級霊と交信し、自分、または周囲への御言葉を聞きとったり、霊的な助けを受けたりすることが出来る能力である。霊界のあらゆる事象に精通し、霊的な役目を授かれるくらいに人格も高くなければその力は宿らないとされる。

サイキックの種類

■超感覚的知覚(ESP)
視覚や聴覚などの五感、あるいは現実的な理屈や一般的常識、予測などの範囲を超えて、さまざまな情報を収集できる能力のこと。テレパシー、予知、遠隔透視などがここに含まれる。英語での略称はESP。また、感覚外知覚とも呼ばれる。
・テレパシー
電話やその他の通信機器などの道具を全く用いず、遠方に居る人と言葉をやり取りすることなく、つまりは相手に悟られることなく通信が出来る能力のこと。他人の現在の心情やそれにまつわる過去の感情を読み取る、または判別するなどが可能である。
・予知
現在はまだ起こっていない、未来に起こるであろう出来事・現象・天候あるいは災害などについて、科学的論拠を用いず霊感のみで知ることが出来る能力のこと。
サイキッカー自身の第6感やインスピレーションなどが論拠となっており、今までの経験やメディア情報・研究などによって導き出された予想・予報・予測などとは一線を画す。
・透視
一般的な視覚を用いることなく、例えば密閉された箱の中身や、逆に密室から外の様子などを、あたかも目に見えているかのごとく受け取る能力のこと。
・千里眼(遠隔透視)
透視の一種。遠隔地の様子を、移動することなく視覚的に見抜いて判別することのできる能力のこと。

■その他のサイキック能力
・念力
手や足などの肉体を使わずに、自分の強い意思力だけで物体などを移動・あるいは浮遊させることが出来る力を指す。また、自らが空中に浮くなど、自分を動かすパワーもここに含まれる。観念動力、念動力と呼ばれることもある。
・サイコメトリー
服や靴、あるいは湖などの自然地形から、かつてそこにいた人間の思念・起こった事象などを読解する能力のこと。
基本的には服や靴など、人が使った形跡のある物体を用いることが多い。また、液体には特に想念が残りやすいとされているので、湖や沼などから過去の出来事を読解する場合もある。これらは犯罪捜査などに活用された事例もある。
・瞬間移動
物体を、手足などの肉体や輸送手段を用いずに、その人の意思力のみで遠隔地へ移動させる、あるいは自分自身が遠隔地へ瞬間的に移動することができる能力を指す。テレポート、あるいはテレポーテーションと呼ばれることもある。これは念力の一種であるとみなされている。
・念写
その人の心の中や脳内においてイメージした画や現象などを、印画紙やデジタルカメラなどのメモリーに、視覚的に捉えられるような画像にして焼きつけられる能力のこと。これも念力の一種であるとみなされている。
・発火能力
マッチやライター、ガソリンなどの発火材料を用いずに、その人の想念だけで紙や木などへ瞬間的に火をつけられる能力のこと。念力の一種と考えられている。

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