真霊論-思考盗聴

思考盗聴

思考盗聴とは、ある特定の周波数の電波・電磁波などを脳に向かって放射し、脳内の思考や情報を読み取る行為といわれている。
人間の脳神経の働きは電気信号に置換できるため、それを読み取り変化を観察することで思考・視覚・聴覚情報、および脳内のイメージ映像などを盗聴できるそうだ。
流れは以下の通り。

1、 ターゲットの位置情報を正確に把握する

まず、特定の人物の思考を盗聴するには、ターゲットの正確な位置情報を何らかの形で取得しなくてはならない。
尾行して生活を調査したり、携帯のGPS等から情報を搾取したりする必要がある。

2、 ターゲットに電磁波を照射する

照射には電磁波・遠赤外線・マイクロ波等を用いる。
それらを額やこめかみなどに当てて脳神経の電気信号を読解するのだが、電波発生装置は数メートルの稼働域なので、近距離からでなくては正確に測定できない。
そのため盗聴者は遠隔操作が可能なレーダー装置を用いたり、取得した位置情報をもとに実行者がターゲットを追跡し、照射を行ったりする。
何らかの方法でターゲットへマイクロチップを埋め込み、電磁波を発するというやり方も考えられるが、電池の耐久時間等の問題で不可能とされている。

3、 思考のデータを取得する

電磁波によって取得したデータは、解析可能な装置へ向かって再び送信される。

4、 取得したデータを読解する

電気信号を取得した後は、それらを思考と感情、視覚・聴覚情報などに分類して解析を始める。
例えば、ターゲットが銀行に行ってお金をおろしている場合、暗証番号や残高などは容易に盗聴できるらしい。
基本的には、脳内で活発に運動している電波を解析するので、リアルタイムの思考情報のみが盗聴可能だ。
そのため動きの鈍い「記憶されていること」に関しては読み取りは不可能とされる。

5、 データをもとに攻撃を加える

思考情報を取得したら、その個人情報をインターネットで公開したり、直接、身体へ攻撃を加えたりしてターゲットを追い詰める。
直接的攻撃とは、電磁波の照射でめまい、頭痛などの身体的被害を起こさせる等だ。
また、ターゲットにとって苦痛な音声や映像情報を送信し、思考を混乱させることも可能だと言われている。
アメリカなどで新興宗教が、これらの行為を脱会希望者へ行ったとの噂もあるが、真偽は確認されていない。
ただ、技術的に実際は実行可能なのかどうか、疑わしいとする向きもある。
盗聴被害者の訴えている内容が、総合失調症の症状と大変酷似しているため、この病気にかかっていることも考えられるだろう。

思考盗聴と統合失調の関係(解説2)

思考盗聴とは、特定の人の思考を盗み取るために、電磁波などを照射して脳波を読み取り、思考を解読することだと言われている。
また、解読した個人情報を不特定多数の人へ公開して精神的ないし物理的被害を追わせたり、脳に特殊な電磁波を照射して音声や映像を送信する「電磁波攻撃」で、個人の思索を邪魔したりするようなことも一連の流れに含まれている。

・思考盗聴の被害内容と統合失調症の症状
実際に被害を報告するものは、国内外を問わず後を絶たない。
しかし「自分の思考が盗まれた」という感覚は、統合失調症の症状と大変よく似ている。
おもな被害内容は
1 盗聴被害(第3者による監視・盗聴・情報漏えいなど)
2 電磁波による音声・映像などでの思考妨害
である。

これを統合失調の疾患の一部とみなした場合
1 盗聴被害→自我意識の障害・思考伝播
被害妄想の一種。自分の考えていることが他の人へ奪われたり、勝手に伝わったりしていると感じる状態。
見知らぬ第3者に常に見張られている、周囲の人に思考が操られているなどと訴えることもある。
2 電磁波による思考妨害→幻聴、幻覚
知覚障害の一種で、自分の考えたことや心の中で思っていることが、外部から聞こえているように感じること。
結果として、聞こえないはずの声が聞こえたり、意味不明の映像が見えたりすると錯覚する。
と受け取ることができる。
また被害にともなう、心身の強い不安感や抑うつ状態の発症なども、統合失調症の病理の一部だ。

・思考盗聴は可能か
そもそも現在の脳医学で、脳波の電気信号と思考の関係は完全に解明されているとは言いにくい。
カメラやマイクを通さず、直接テレパシーを受け取るような形で人の思考を読み取れる装置が公的に発表された例はない。
唯一近いものは「うそ発見器」である。
これは皮膚の電流や呼吸、脈拍などを観察し変化の度合い等からその人が嘘をついているかどうかを読み取るものだ。
しかし精度は必ずしも高いとは言えず、まして遠隔操作ができるような技術が開発された例は報告されていない。
さまざまな新興宗教団体が、ある種の「脱会防止」や「おどし」として、信者へ思考盗聴の技術をほのめかしているが、実態は全く明らかにされていない。
もちろん科学は現在も進歩し続けており、思考盗聴が不可能だと断言することはできない。
・もし統合失調なら
統合失調はストレスや遺伝的要素などのさまざまな要因で、脳機能に障害がおこり、発症すると言われる。
もしもこの病気にかかっている疑いがあるのなら、早急に精神科や心療内科を受診しなくてはならない。
本人は、罹患していて気づかないことが多い。
周囲の人間が見て、もし誰かが思考盗聴を訴えたとしても、他の状況や症状などからこの病気だと思われる節があれば直ちに病院へ連れて行くべきである。

思考盗聴されないための対策

思考盗聴の被害から身を守るための、いくつかの方法を紹介する。被害を受けたなら恐れずにさまざまな方策で対策を練りたい。

1. 盗聴電波をシールドする
盗聴の際に使用される電磁波が脳に到達しないように、電磁シールドを装着してブロックする。ただ、低周波で盗聴を行っている場合には効果がないことも多い。

2.妨害電波を発信する
脳波に近い妨害電波を発し、相手の解析作業に混乱を与えると思考内容が分からなくなるので意味がなくなる。脳波は数Hzから数十kHzと幅広い電気信号に置換され、電磁波に中心軸がない。そのためこの幅の中のHz を一度に流すことは難しいが、さまざまなレベルの電波をランダムに脳内へ流すことで思考盗聴の妨害になる。
また、輪状にした導線を頭に付けて、そこへ雑音電気信号をリング導線に流すと、脳内に磁場ができる。これも妨害工作となりうるだろう。
ただ、本人の脳の健康に損傷を与えることが懸念されるので、やり過ぎには気をつけたい。

3.盗聴妨害機器の利用
思考盗聴のみならず、一般に盗聴被害に遭っている人が利用している盗聴妨害機器も役に立つだろう。盗聴とは、空気を振動させている微弱な電波を読み取るのだが、そこへノイズを混ぜ、混乱させるという寸法である。
ただ、思考盗聴の手法によっては空気振動でなく筋肉の振動を直接解析するものも存在するので、その場合、この機器は無意味になってしまう。

4. 盗聴の証拠をつかむ。
a.電波探知機(スカラー波探知機)を用いて犯人の居場所を特定する
電波探知機を用い、盗聴電波の発信源を探しあてることが出来れば、警察へ被害届を提出することが可能である。盗聴に強い探偵事務所や盗聴被害対策の会などへ相談すると対応してくれるので、被害におびえる人は利用するとよいだろう。そして発信源が分かったら、克明に被害記録をつけることが重要だ。それが証拠となる。警察は具体的な被害状況を提出しなくては動いてくれないので、緻密な事前準備が肝要である。
b. 写真を撮り、周波数を解析する
一般の人は電波探知機などとは無縁であろう。そのような場合は「写真撮影をする」ことが有効である。写真には、もし盗聴を受けているのであれば、犯人から浴びせられているであろう特定の周波数が記録されるためだ。
毎日、自分の耳を顔の横から撮った写真を撮り、それを警察に提出しよう。そこに現れる周波数を解析してもらえば、被害が一目瞭然となること必至だ。また、顔を正面から撮ったもの、全身の写真を添えるとなおよい。さらに自宅の正面写真、裏から撮ったものなども合わせればかなり良質な被害記録、証拠となりうるだろう。
c.盗聴者へ、脳内で呼び掛ける
もし、本人に強い意志があれば、盗聴されていることを逆手にとって犯人を説得するというのも一つの方策だ。ただ、これはかなり危険で、失敗するとさらに強い電磁波を照射し被害者の肉体および精神を弱らせてくる危険性がある。犯人に心当たりがあるのであれば、実行してもよいかもしれない。
d.犯人が自白するのを待つ
基本的に、思考盗聴レベルの盗聴犯罪は単独犯ではなく、団体で行っている場合がほとんどである。その団体の不利益になるようなことを何らかの方法で導き出し、内部崩壊、または自白や証言が出てくるのを待つ。意外かもしれぬが、これが今のところ最も良い方法である。

5.思考盗聴を働いているものを割り出す
思考盗聴をする者らは、ターゲットを盗聴することで自分たちに何らかの利益供給がもたらされると考えている。つまり、ターゲットに対して恨みを持っていたり、搾取を行おうとしていたりするものであろう。もし思考盗聴を受けているのであれば、最近の自らの行動、発言の中で、何か被害の対象のなるものがなかったか心当たりを探すとよい。そして、犯人の目星が付いたなら、まずは思考盗聴に関してではなく、現在の法律で容易に罰せられる犯罪を、何らかの方法で内偵する。電磁波照射による思考盗聴犯罪は、残念ながら現時点の日本の警察においては認識不足であるためだ。そのような団体は叩けば埃が出る場合が非常に多く、それをつまびらかにして崩壊を促せば盗聴も治まると推測される。別の角度から城を攻めて崩落させるのが賢い方法であろう。

6.精神科、心療内科を受診して精神疾患を治療する、または催眠を解く
思考盗聴の症状と統合失調の患者の状態が酷似していることはよく知られている。心当たりがなくとも、身内や友人などから見ると脳異常などによる疾患に罹患しているかもしれない。自分の胸の内に被害をため込まず、身近な信頼できる人へ相談するのも一考だ。
また、疾患ではなく催眠にかけられているという可能性も考えられる。
例えば、特定の宗教団体と知らずに出入りしていたセミナーや占いサロン、あるいは講演会で、自分の知らないうちに催眠にかけられる、というものが考えられる。そこへ参加してからその後数日、自分の思考ではない言葉や映像などが脳内に流れてきて「思考盗聴を受けているのではないか」という不安に襲われ、心身が疲弊する。それを宗教団体の関係者に指摘され、すがるようにしてその宗派に入信してしまう、という流れだ。これは悪徳信仰宗教団体や、ネズミ講で宝石や着物などを売りつけるブラック企業などで頻繁に行われる手口である。
催眠に明るい精神科や心療内科を受診すると、これを解いて正常な状態に戻してくれるだろう。

《さ~そ》の心霊知識