心霊現象とは、さまざまな霊が引き起こしていると思われる超常現象のことを指す。
これは主に深夜を中心に起こると言われている。
霊的なことが身の回りに起こると不安や恐怖心が芽生えいつ起こるかびくびくしてしまう人もあるだろう。
ただ、そのほとんどは実は霊的な意味を持たない場合が多い。全てれの性にしてはいけない。
まして、むやみに心霊現象に気を取られると、思いもよらない霊障に襲われることがある。
基本的には気にせずにいた方がよい。もし日々の生活に支障をきたすようであれば、信頼できる霊能力を持つ者に相談しよう。
詳細は以下の通り。
何もないところで、音が鳴る現象のこと。木がきしむような音や、ガラスをひっかくような音、鞭で叩くような音色がよく聞かれている。
浮遊霊や自縛霊などが自分の存在をアピールするために音を出していると言われる。
現実空間におよそないだろうと思われるものが写り込んでいる写真のこと。
それはぼんやりした白い光のようなものから、顔や手など人体の一部がはっきり見えるものまで、さまざまにある。
自縛霊や憑依霊などが写り込み、その存在をアピールしているものだ。
ただ、写真の場合そのほとんどはカメラの具合など、心霊現象とは関係のない場合が多いので気にし過ぎは禁物だ。
それでも不安がある時は、お焚き上げなどに出して供養することを奨める。
霊感の強い人、また思春期などで感受性が過敏になっていると霊の姿がみえることがある。
うっすらと白い(黒い)影が見えたり、体の一部が浮遊していたり、全身(動物も含む)がはっきり見えたり、程度はいろいろある。
また、「ひとだま」と呼ばれる炎のようなものが空中を浮遊していることもある。色は白、赤、青などが確認されているようだ。
そして、はっきりと見えなくても「あの辺りがなぜか暗い気がする」「冷気を感じる」などのように、霊の存在を感じる場合もある。
その日のコンディションなどによって霊の波動とあってしまうこともあるので多少のものはそのまま放置しておこう。
しかし、定期的、あるいは毎日見えるようであれば、霊能者への相談を考えるべきである。
寝ている時などに霊に憑依され、上から誰かに抑えつけられている感覚、あるいはしびれなどを感じて、身体の自由が効かなくなること。声も出しづらくなるようだ。
これは、ストレスや疲労、睡眠不足のときに、身体と市民のバランスが崩れて起こることが多い。本当の霊的現象で金縛りに襲われる人はごくわずかと考えられている。
直訳すると「騒がしい霊」という意味だ。人がいないのに、テーブルや家具がガタガタと揺れる、ドアが勝手に開け閉めされる、窓ガラスが割れる、などの現象があらわれる。
先に挙げたラップ現象もこの一部に含まれることがある。
その他には、壁に何かメッセージを書いていく、本の一部を破り目の前に置くなど、かなり高度な意思表示をする霊もいる。
地震でもない限りこのような現象は稀なので、霊能者などによるしかるべき処置を行ったほうがよいだろう。
誰もいないのに、自分以外の声が聞こえること。
中には母国語でない知らない言語が聞こえてきたので、それを解読すると、霊界からメッセージを受け取った、などという複雑な現象もある。
ただ、幻聴は精神疾患の一部であるとも言われるため、思い当たる場合は病院での治療を奨める。
霊に肉体を乗っ取られ、自分の意志ではない言動を起こすこと。
これは善霊の場合もあれば、悪霊であることもある。
憑依されている時は、意識がぼんやりし、霊が抜けた後は、その時の記憶があいまいであることが多い。
エネルギーを吸い取られるので何をするにもおっくうになったり、食の好みが変わったりする場合もある。
これもあまり気にし過ぎるとよくない。しかし、周りに指摘されるレベルの神格変化が続いたなら、御祓いなどを行おう。
写真などに写り込む水玉のような美しい球状の光の粒。善霊の象徴とされこれが写るとラッキーが続くと言われている。
しかし、光の具合やホコリ、カメラの露出によってオーブのようなものがうつることも多いそうだ。
近未来ないし未来に起こることが分かること。幻聴のような形で聞こえることもあれば、夢やフラッシュバックのように映像を伴って感じる場合もある。
古くはノストラダムスにこの能力があり予言書を書き残していることは有名だ。
ただ、脳機能の低下現象であったり、精神疾患だったりすることもあるので、余りに続くようであれば通院を考えてほしい。
生きているにもかかわらず、自分の肉体から魂が離れ浮遊している現象。
寝ている時や病気などでこん睡状態になったときに起こりやすようだ。
「寝ている自分を見下ろしていた」「空を飛んだような感覚があった」など実際に体験している人は多い。
しかし金縛りと同じで睡眠障害の症状であることも予想される。疲労が溜まっている人はまずそちらを疑おう。
怪奇現象とは科学的には解明が不可能であるとされる現象の事を言い、その分類で心霊(※霊魂)が作用して起こる現象を心霊現象と言う。
科学的に解明が不可能とされている心霊現象の一例を以下に挙げている。
聞こえるはずも無い人の声や音が聞こえる
物体が何も触れていないのに移動や振動する。
自分の周りだけに地震が起きる
空中に浮遊する白い玉が見える
鏡に映る自分の人相が他人のように見えたり変形する
壁や天井などに人の顔や手形が浮かび上がる
居ないはずの人の影、幽霊が見える
これらは一例であり、他にも心霊現象は無限にある。
しかし現在では一昔前に心霊現象と言われていたものの殆どが科学的に解明されてきている。
その多くは電磁波の影響、超低周波の影響、空震、共振周波などが影響していると分かってきている。
①電磁波
空間を移動するエネルギーであり主に物体を振動させたりする現象を引き起こす。
②超低周波
人間の耳には聞こえない超低音の周波数のことを言い、その音(振動)が物体を振動させたり動かしたりする事がある。また人により頭痛や心拍の向上を引き起こし、影響を受けやすい人はストレスにより幻覚を起こす人も居る。
③空震
火山の噴火などによる空気の振動、衝撃波のことを言い、物体を動かしたり振動させたりする。
④共振周波
遠くの振動との周波数が一致すると、その一致した物体のみが振動する現象。例えば遠くの国道に走るトラックの振動が自宅の窓ガラスの周波と一致して窓ガラスだけが振動するなどの現象が起きる。
科学的見地による心霊現象の確認および科学的な探求は、1800年代の後半から1900年代の前半にかけての「スピリチュアリズム」(心霊主義)運動の全盛期に花開いた。
この時期は、英国を中心に心霊現象に対する科学的な調査が数多く行われた。
日本では、「日本の近代心霊主義の父」と呼ばれる浅野和三郎(1874年-1937年)らが積極的に海外へ出向き、科学者たちの検証事例を確認した。
こうした近代スピルチュアリズムは、第二次大戦の勃発によって世界中でほぼ同時に幕を閉じてしまう。
もし大戦が起こらなければ、おそらく心霊現象の科学的探究は、より大きな成果を挙げていたと考えられる。
その後現在に至るまで、心霊現象の科学的解明はほとんど行われておらず、科学界における心霊現象の位置づけも「妄想・迷信」もしくは、「脳の見せる幻覚」、「何らかの電磁気現象」など、研究対象外のものとされている。
以下に、近代スピリチュアリズム運動における、科学者による心霊現象の検証例をいくつか挙げておく。
●物理学者ウィリアム・クルックスによる「霊の脈拍調査」
イギリスの化学者・物理学者ウィリアム・クルックス(1832年-1919年)は、「クルックス管」の発明者として名高い業績を残した科学者である。
同時に、心霊現象の科学的な探求を行ったことで知られている。
中でも、霊媒師フローレンス・クックの見せる「幽霊の物質化現象」を研究した。
クックは体内から「エクトプラズム」を出して、「ケイティ・キング」と名乗る女性の霊を出現させることで知られていた。
1874年、クルックスは、クックがエクトプラズムによって出現させたケイティ・キングの脈拍を測定する。
その結果、以下のことが判明した。
1)ケイティ・キングの脈拍は75で強く打っているのに対し、霊媒のクックの方は90ではるかに微弱だったという。
2)霊媒のクックの通常の体重は約8ストーンであるのに、エクトプラズムによってケイティ・キングの霊の物質化が出来上がった時点では、半分の4ストーンになっていた。
これによりクルックスは、「ケイティ・キングの霊は、独自の質量と脈を持った霊体であり、霊媒とは別のものである」と結論付けた。
浅野和三郎によれば、こうした「全物質化した霊」(全身が物質化した霊)は、肉体を持っているかのごとく振舞ったり、握手をしたりすることもできる、としている。
●この時代に活躍した「エクトプラズム」とは
19世紀から20世紀初頭の心霊現象の代表的なものが「エクトプラズム」という現象である。
「エクトプラズム」とは、霊媒の指先や、口・鼻など粘膜質の部分から出てくる「白いもや」のような物質で、これが自由に形を変えて、人型になったり、顔や手首など、人体の部分になったりして「霊」を形成するのである。
シレンク・ノッツィング博士の分析結果によると、エクトプラズムは「多量の白血球や上皮細胞などを含んでおり、唾液に近い成分」だという。
エクトプラズムは質量を持っており、霊媒の体からエクトプラズムが出ると霊媒の体重は減り、また体内にエクトプラズムが戻ると体重も元に戻るとする。
当時、霊媒がエクトプラズムを装ったインチキを行った例もあったというが、多くの科学者がこのエクトプラズムの存在と、それが霊の形になるのを実際に確認している。
しかし、現代の心霊現象においては、この「エクトプラズム」はほとんど確認されていない。
●浅野和三郎氏が確認した「霊の指紋」
1928年、ボストンの医師クランドン博士の邸宅にて、ある霊の実験が行われ浅野和三郎氏がこれに参加した。
他にも、ブラウン博士という科学者が立ち会った。
霊媒はクランドン博士の奥さんでマージャリー夫人である。
実験の内容は、マージャリー夫人の背後霊であるウォルターという霊が指紋を取らせる、ということだった。
準備として、二つのボールが用意され、ひとつには熱湯が入っており、一つには冷水が入っていた。
準備ができると、夫人がトランス状態に入る。
するとウォルターの声が空中から聞こえてきて、浅野和三郎氏に「ロウを熱湯に入れるよう」指示を出したそうである。
ロウは熱湯の中でやわらかくなる。
すると今度はウォルターの手首が物質化し、ロウを熱湯から取り出し、親指を押し付けたそうである。
そして、そのロウを冷水に入れ、固まるのを待つ。
しばらくして「固まったようだ」という声がして、その物質化した手首が「指紋付きのロウ」を取り出して浅野和三郎氏に渡したという。
指紋取り作業はこの後も数回続き、実験は終了した。