真霊論-支配霊

支配霊

支配霊とは、人生の来し方行く末、つまり人間の運命を司る霊魂のことを指す。
人生において、一見偶然に見えるような現象は、実は支配霊の導きや調整などによって作られていることが多い。
霊体(魂)が天界から命を頂き、この世に生まれるときには、それぞれに必ず、前世からの問題点や、元々持っている気質などから導き出される「命題・課題」というものが与えられる。
それらは神や天使のような高級な精霊らによって決定され、命題が確定した後に肉体が授けられるのである。
命題は「運命」として、魂が下界に生まれてから死ぬまでの数十年に渡って、その人に一番適した形であらかじめプログラミングされる。そして、支配霊は、自分の下の霊格に位置する守護霊・指導霊らと交信し、その人間にあった霊を1―数名任命する。生まれてから後は、直接的には守護霊らが魂の向上を助けるべく尽力するのである。
つまり、支配霊というのは、人生の設計士として魂の行く末を天界から見守っていると言う存在なのだ。
例えば、生まれおちる国、親の選択、生活環境、進路、出会い、縁ある土地の選択、人間関係、結婚、出産や子育て、仕事、病気、そして死に至るまで支配霊は関わっており、これらの全てを見守っている。

支配霊の種類

守護霊や指導霊がかつて肉体を持った存在であるのに対して、支配霊は、今まで下界へ降りたことのない、肉体の経験がない霊魂である。
いわゆる「自然霊」という部類に属する存在だ。火や風、水などの自然エネルギーから発せられる霊魂なのである。そのため、霊格は非常に高く、ほとんど神に近い位置にいる精霊と言える。
彼らは、霊界では守護霊や指導霊の上部に位置し、彼らを霊界の掟に従って取りまとめたり、さらに下部にいる肉体を持つ魂(人間や動物などの生命体)の人生・運命を調整したり守ったりする役割を担っている。
そして、支配霊には、「龍神系、稲荷系、天狗系、弁天系」の4種類が存在する。それぞれが影響を受けているエネルギーによって、魂の運命、器質、性格、課題などが異なる。
これらは全て同格に位置するので、「この支配霊の保護下にあるから魂が優れている」などということは一切ない。支配霊はある程度自分の器質や行動から判断できるので、以下を参照にされたい。

■龍神系:気が強い。曲がったことが嫌いで、何でも曖昧なままにしておけない性格。明晰な頭脳を持ち、ささいな事柄も理論立てて説明するタイプである。また、慌て者で気がせいてしまうことも多く、プロセスよりも性急に結果を求め、そちらを重視してしまう側面がある。人生の重要なポイントにおいては勝負強い。ただ、普段の生活で気が乗らない場面では適当に流してしまうところもある。

■稲荷系:手先が器用で、集中を要するような精緻な作業も難なくこなす。真面目でコツコツ型だが、飽きるのも早い。やや冷静さや穏やかさに欠ける面も持つ。観察力があり細やかで、人の気持ちを察することが得意。ただ、嘘も方便というが、軽い気持ちで適当なことをノリで発言してしまうような側面がある。女性なら愛嬌があり異性を引き付けやすい。決断力はあまりないので、人の上に立って周囲を引っ張っていくのは苦手とする。

■天狗系:大舞台でもめげない、意思の強さと鉄のハートを持つ。天性の勘の鋭さがあるので、人生の分岐点などでは思い切った行動が出来るタイプ。体力も抜群。信念があり、周囲から反対されても自分の考えを曲げずに初志貫徹が出来る。しかし、やや図々しく繊細さに欠け、他人の意見を聞こうとしない姿勢がうとまれることもある。いつも堂々としているが、自分に酔いがちで傲慢な面も。

■弁天系:周囲への気配りができ、受けも良い。真面目で努力も苦にならないタイプで、頭も良いため勉学などに向いている。ただ、新しいものや経験に対して非常に恐れをなすため、リーダーとして人の上には立ちにくい。いわゆる高値の花になりやすく、プライドの高さから異性を寄せ付けないところがある。こだわりを持つものにはお金や時間をかけるが、そうでないものにはあっさりしており、メリハリがある。

《さ~そ》の心霊知識