色情霊とは、異性又は同性へ、性的な恨みを残した霊が、目に見えないにも関わらず強姦・いたずらする行為のことを指す。
これには死霊の場合と生霊の2つの場合がある。
色情霊の出没箇所は、圧倒的に繁華街に多い。
その他には普通の住宅街であっても、昔は芸者の置き屋があったり、花街だったりなどという地である。
日本で最古の記録には、「古事記」「日本書紀」に色情霊と思われるストーリがある。
宮仕えの巫女が、毎晩神と夜の営みをしていると周囲へ自慢する話で、最終的には自らの性器を刺して自死する。
江戸時代の怪談「牡丹灯籠」にも、生きた人間と霊が性行為をする記載がある。
思いを寄せた恋人から引き裂かれて死んだ女が、霊となってその男を誘い夜毎、行為に及ぶ。
異変に気がついた下手人は、男に対し「このまま行為を続けていれば殺されかねない」と、お札での封印するように促す。しかし女の霊は下手人を手玉にとって騙した。再び女に会った男はその後、変死するという話だ。
寓話、また体験談などはほかにもかなりある。しかし、性と言う秘め事が関わるせいか、表ざたになりにくい。
色情霊になりやすい人は、性的に強い思いを残したものだ。
例えば愛する人と結ばれることを強く望むも満たされないまま亡くなった人が、怨念をはらそうと見知らぬ人を犯す、ということがある。
その他、異性に縁のなかった人、禁欲的な生活を強いられていた人、性的に倒錯していて満足が得られなかった人も色情霊になりやすい。
また、性的マイノリティ(ホモセクシュアルなど)で、現世ではその思いが遂げられなかった人なども多い。
実際、男性が男性に犯されるという現象もかなり多く存在する。
このような霊に襲われがちな人は、性的な魅力にあふれている人が多い。
これは一般社会でも同様のことが言える。
また、逆説的に性に関することを不潔だ、もしくはやっかいである、のように否定的な見方をしている人も多い。
性に対する後ろ向きな考え方をかぎつけ、霊がやってくるためだとされている。
その他には、不規則な生活、昼夜逆転、等、だらしない人もつけこまれやすい。
気が弱い人、普段からNOと言えないような女性、他人に同情的になりがちな人も襲われがちだ。
生霊である場合は、特定の人への思いが叶わぬ状態が怨念になり、色情霊になって現れる。不特定の人へ行くことはあまりない。
色情霊を防ぐ方法は大別すると2つある。
1 大声を上げる
色情霊に襲われそうになったら、強い言葉を叫んで彼らを追い払らうべきである。
「寄ってくるな」「去れ」など、シンプルで言いやすいフレーズがベストだ。きつい罵倒の言葉も有効である。
自分の信じる御経や聖句を言う、などもよい。
気持ちを強く保ち、自分の身から遠ざけようとするのが大切である。
霊と性交渉を持つべきではない。犯されるたび寿命が縮み、活力を奪われるといわれる。決して身体を許さずにいてほしい。
2 意思を強く持ち、性的観念を高める
このような霊に襲われやすい人は、性的にルーズである人が多い。
または、無意識のうちに性に対して禁欲的・否定的になっているパターンも挙げられる。
思いを寄せる人と一緒の時を過ごす、また夫婦生活を円満に保つためには、性とは非常に大事なものである。
しかし、自分勝手な欲望を叶える為だけに、相手の気持ちをむげに扱う行為をしたり、自信がない等の理由で性に不寛容であったりすると、色情霊の餌食となってしまうのだ
性とは、生殖行為であると同時に、人間同士の深いコミュニケーションであるとも言える。
互いのあるがままの状態を受容し、相手を愛する、あるいは自分の心を解放することが基本であろう。
そして、精神を健やかにし、生活リズムを整えたり、ポジティブな考えを心がけるなども大事なことだ。
このような低級霊を未然に防ぐことの出来るような、内面のたくましさを育んでほしい。
色情霊とは霊魂(死んだ人間の魂)が生前の性的欲求を持ったままこの世に留まっている霊である。
この色情霊と言う言葉が世に知れ渡ったのは1962年にオドンネル博士が医学雑誌に発表した事から始まった。
その内容は、ある家族の夫婦が目撃した娘の霊との性交渉の姿があまりにもリアルでありその行為の物的な証拠を集めたというものである。
事を終えた娘の体にはキスマークや居る筈もない人の手形と思える跡が体中に残っていたのである。
事の重大さに気付いた夫婦は娘を精神科に連れて行ったが欲求不満による単なる夢であると医師は主張した。
だが毎夜霊と性交渉をしている娘の姿を目撃している夫婦は真実を確かめるために、事を終えた後の布団につく精子を医者に持って行った。
その結果これが人間の精液であると立証されたのだ。
その後避妊器具や貞操帯を付けて眠るようになった娘に、その霊は近づく事が無くなったという発表である。
現在、この色情霊によるレイプは国内でもかなり多くの体験談がある。
その多くの被害者は、離婚をしている女性や、男性に遊ばれるタイプの女性、不倫などを繰り返してしまう女性が大半を占めている。
これも、その色情霊による誘導と考えられ、不幸な恋愛が多い事や家族愛に恵まれないなどと感じている方は注意が必要である。
しかし実際にレイプされるまでに至るまでには、必ず前兆がある。
先に述べたように、離婚や不倫を繰り返してしまう様になるなどが一例である。
色情霊は、最終的にターゲットとする女性を自分のものにする事が目標であるため、その女性を取り囲む男性を放そうとするのである。
うまい事行き、その女性が1人となると憑依やレイプといった霊障を引き起こしていくのである。
レイプに関しては、霊界と人間界との狭間で行われるいわば霊にとっては高い技術が必要な行為であるため、実際にレイプされたと言う人はよほどその霊に執着されている人と考えられる。