スピリチュアルカウンセラーとは、相談者に対して、スピリチュアルな能力・技術、もしくはしピリチュアルに関する知識・ノウハウ等を駆使してカウンセリングを行う人物を指す。
ここでいうスピリチュアルとは精神世界、ニューエイジ、心霊等広範囲な分野・ジャンルを含むものであり、専門性の有無等はカウンセラーによって異なる。
例えば、霊能者、チャネラー、ヒーラー、占い師などがスピリチュアルカウンセラーと名乗る傾向が高い。
ただし、スピリチュアルカウンセラーはあくまで自称の肩書き・呼称であり、認定団体などがあるわけではない。
日本で最初に「スピリチュアルカウンセラー」という肩書きを使ったのは、江原啓之氏とされている。
江原氏は英国でスピリチュアリズムを学んでいた際に、出会った霊媒師の名刺の肩書きに「スピリチュアル・カウンセラー」と書かれていたのを気に入り、日本で使い始めたという。
その影響からであろうか、近年、特に霊能者の方々がスピリチュアルカウンセラーという肩書きを多く使うようになった。
また、テレビ局などにおいても、番組に霊能者などが出演する際にその肩書きをスピリチュアルカウンセラーとするケースが増えた。
スピリチュアルカウンセラーという呼称は、霊能者、マスコミの双方にとって、いくつかのメリットがある。
マスコミにとっては、1995年のオウム真理教による「サリン事件」以降、スピリチュアル系の番組を自粛してきた経緯がある。
そこでスピリチュアルカウンセラーという言葉を使うことで、視聴者の持つイメージを少しでもマイルドなものにするという意図があるのであろう。
また、「霊能者」という肩書きの場合、どうしても「本当に霊能力があるのかどうか」といった真贋論争の的になる。
スピリチュアルカウンセラーであれば、能力の特異性がぼやけるため、その意味からも便利な言葉なのであろう。
一方、霊能者やその他のスピリチュアル系職業の人に、スピリチュアルカウンセラーという肩書きが多用される理由は主に2つある。
まず最初に、スピリチュアルカウンセラーという言葉は、イメージがぼやけている分、一般人、特に女性・若年層にとって好感度が高いというメリットがある。
手短に言えば、集客面でのメリットである。
霊能者という肩書きでは「どことなく胡散臭い」「祈祷師というイメージがある」「相談しにくい」といった、多くの人が持つ先入観・固定観念を打破してくれる、というわけである。
そしてもうひとつ、占い・チャネリング・ヒーリング等、複数の技能を駆使できる人にとっては、自分の技能の総称として、より使い勝手のいい肩書きになるからである。
スピリチュアルカウンセラーとは1990年代に朝日テレビのオーラの泉でスピリチュアルカウンセラーとして江原啓之氏を取り上た事で、その名が世に浸透して行った。
スピリチュアルとは精神世界を示す言葉であり、霊魂(※)や神、宇宙など見えない世界を語り、悩みを持つ人々の相談役(カウンセリング)をする者をスピリチュアルカウンセラーと言う。
またスピリチュアルの類義語で『スピリッツ』『スピリット』『スピリリチュアリズム』『スピリチュアリティ』などとも言う。
一時期はスピリチュアルブームにより多くの占い師や霊能者(※)がスピリチュアルというキーワードで商売を始めるようになった。
またメディアではスピリチュアルスポットなどを取り上げるようになり、今まで脚光を浴びてこなかった神社や神を祭る地域が注目される様にまでなった。
しかし一方でスピリチュアルブームに潜む危険性を指摘する声も広がっていった。
スピリチュアルブームに目をつけ、スピリチュアルカウンセリングと称した霊感商法(※)が急激に増えてきたのである。その多くはインターネット上のブログで勧誘し、始めはスピリチュアルカウンセリングを行うと言い、結果霊が憑いているから除霊が必要などと言い大金を請求する手口だ。
現在、急激に増えたスピリチュアルを称した霊感商法を減らすため、メディアではスピリチュアルや心霊などのジャンルでは放送規制が掛けられているが、今も尚霊感商法は増え続けている。
スピリチュアルカウンセラー江原啓之氏はカウンセリングを行うにあたって『オーラ』と言う普通の人では見えない人の体の周りを囲う様々な色のエネルギー帯を見て当人へ様々なアドバイスをする。
このスピリチュアルカウンセリング法(オーラ鑑定)が朝日テレビオーラの泉で放送されてからオーラと言う言葉が世に広まった。
それまでオーラ鑑定など無かったジャンルであるが、この放送後急激にオーラ鑑定が出来る占い師や霊能者(能力者)が増え、大々的に広告を出すようになった。
以上のことから、彼ら能力者はメディアにかなり依存し影響されている事が分かる。
また、売れればどんなキーワードでも広告を出し相談者を取り込もうとする姿勢が偽能力者であると思えてならない。