お守りとは、身に付ける、あるいは飾る等の手段により、「守護・開運・招福・厄除け・魔除け・学業・合格祈願・子宝・安産祈願」等の効果を発揮するとされる物品等を指す。最近では、「結婚、恋愛成就」や「金運・ギャンブル運」なども目的としたお守りが存在している。
一般的にお守りとされるものには、神社・寺院が販売する「お守り」「御札」がある。
お守りの形状として最もポピュラーなものは、錦袋に収められたものである。
ひも状のもの、吸盤が付いたもの、キーホールダータイプ、携帯ストラップタイプなど、用途に合わせた様々なタイプのものが販売されている。
その他にも故人からの形見品といった個人的なお守りや、パワーストーンなどの鉱物類、その他民族・宗教などによって、さまざまなお守りとなる物品が存在している。
神社が販売するお守りには、大きく二種類が存在する。
ひとつは「守札」で、錦などの袋に入ったもので、携帯することを目的にしたお守りである。
また、車内に吊るす安全祈願用などは、その場所を守護することを目的としたお守りである。
「守札」というお守りの手法は本来、陰陽道や寺院が行っていたが、その後に神道にも導入されることになった。
もうひとつは神道本来のお守りである「神札(しんさつ)」と呼ばれる守護符である。
これはその神社が守護神とする神の名前等が書かれた紙・木片などが入ったもので、通常は携帯せずに家の神棚等に納める。
寺院が販売するお守りにも、携帯・着用・付着型のものと、いえの仏壇等に納める「木札」「紙札」がある。
内札(お守りに書かれた内容)に関しては、その寺院の本尊や開祖の御影を象ったもの、経文の記された紙片、密教法具を象ったお守りなどがある。
●パワーストーン
例えば「オニキス」というパワーストーンは災いや邪念など、悪い事柄を払い除けると言われており、「魔除けとして最適である」などとされる。
しかしこうした各パワーストーンの効果効能に関しては、人によってさまざまな意見がある。
●アミュレット
首からかけるなど、身につけるお守りは世界においては「アミュレット」と総称される。キリスト教関係者であれば十字架であり、どんなものがそのアミュレットに付属するかは問わない。
●タリズマン
タリズマンとはギリシア語で「神に捧げられたもの、清められたもの」を意味する。
基本的には、占星術や魔術の手法によって作り出される「お守り」である。
●アメリカ
ハーキマーダイヤモンド、馬蹄、ウサギの尻尾などが幸運のお守りなどとされている。
●フランス
ルルドの泉の「聖水」、馬蹄、マリア様のメダイなどが幸運のお守りである。
●イタリア
・ラッキーコルノ
角の形をしたお守りは幸運の背むし男との組み合わせで、魔除け以外にも幸運を呼ぶとされる。
●イスラエル
・ハムサ
神の手を表現した五本指の手形のお守り。
●エジプト
・スカラベ(ふんころがし)
日本では「ふんころがし」として知られるコガネムシ科の昆虫は、古代エジプトにおいてその習性から神聖化された。
そのため、古代エジプトの思想を崇拝する文化圏では、スカラベを象ったお守りが作られている。
他にも、アンク、蛇、さそりなどがお守りのモチーフにされる。
●チベット
・ナムチェワンデン
カーラチャクラ(時輪金剛)の10文字のマントラ(真言)を一つにまとめた飾り文字。
霊的な世界と日常的に接する、シャーマンたちなどはどのようなお守りを使用するのか、かつて接触した際に話を聞いたことがある。
彼らはこう答えていた。
「重要なことは、まず自分にパワーを蓄えること。
次に、そのパワーをお守りにも宿すこと。
その相互作用において、お守りは作用するのである」とのことだった。
従って、お守りは自分でパワーを込めながら作るということであった。
また、万が一に備えてお守りは作るが、決して依存はしない、とのことだった。
お守りさえ買えば安心、などと思っていると大間違いということである。
ぜひ、参考にして欲しい。