真霊論-占い師

占い師

占い師とは、何かしらの手法・手段(これらを占術と呼ぶ)を使うことで、相談者の人生における「過去・現在・未来」の状況等を、その用いる手法・手段が提示するデータに基づき見通す(もしくは分析する)ことができる者を指す。
この手法・手段は、姓名判断、六星占術、四柱推命、風水、タロット、トランプ、数秘術、占星術、手相、指紋など、様々にある。
古くから存在するものから、近代においてできたものまで、その歴史もまちまちである。占い師の基本的な職務としては、相談者の過去・現在・未来に関する状況を客観的に見通すことができた時点で、一応は完了する。
しかし、現代において相談者のニーズは、そうした占術データをもとに、さらに相談者が「より豊かな人生を歩めるアドバイス」までをも求めている。
したがって、本来、占術とカウンセリング技術の一つであるアドバイスは別物であるが、現代の占い師においては、こうしたカウンセリング能力やアドバイス能力までもが求められているといえるだろう。

占い師と霊能者の違い

占い師=霊能者と思うのは大きな間違いである。
もちろん、霊能力を持った占い師もいるが、占い師はあくまでも、ある特定の「占術」をマスターした者であり、イコール霊能者ではない。
ただ、実際に占術を身に付けようとすると、どんな占術であれ、そのプロセスにおいては占い師自身の直感力を使っていくことが必要となる。
従って、占い師になったら、霊能力のひとつの要素でもある「直感が研ぎ澄まされた」と語る人は多いようだ。
また、霊能者がその持てる霊能力を占術として活用し、占いを行うこともある。
この場合のみ、占い師=霊能者になるが、占い師になるにはその占術を身に付けるための努力・熱意などが必要なのであって、霊能力は必須のものではないのである。
つまり、霊に関することなどの相談等であれば、占い師ではなく、霊能者へということになる。
ただし、占術によっては、霊的な因果、相談者の霊的な素質等に関して、分析ができるものもある。
また、こうした手法で、除霊・浄霊等の方策等を占術で分析することは可能である。
しかし、実際に除霊・浄霊等を行うのは、霊能力が必要となるため、占い師の範疇外ということになる。

占い師の精度と詐欺対策

組織だった占術団体の場合、占い師に対して認定証等を発行する。
しかし多くの占術は、あくまで自称の占い師ということになる。
従って、どれだけ正確に占術が駆使できるかは、まさに「ピンからキリまで」となる。
また、占いという行為に関しては、法律的にも相談者が自由意志で来るという観点から、「当たり外れにおとがめは無い」のである。
もちろん、占いに便乗し、法外な価格で物を売りつける霊感商法は違法である。
しかし、実際は占いの勉強を一切していない者が、「霊感占い」などと称していい加減な内容の占いをしたとしても、その結果(当たり外れ)で法的に問われることはない。
従って、占い師に相談に行く際には、その占い師の実績を調べるなど、インチキに引っかからないための自己防衛努力が必要である。
そうした占い師の見極め方法のひとつとして、「過去のことをどれだけ高い精度で言い当てたか」(過去に関する指摘)に注目する方法がある。
占いにおいては、未来予測はテーマとしてとても容易である。
相談者本人がまだ未経験の時間帯については、何とでも言えるからである。
しかし、過去という時間帯はすでに本人が体験済みであるため、過去に関する指摘はいくつもの可能性あるデータから、どんなデータを占い師が抽出するかという、占い師の能力の真贋が発揮される部分なのである。
「私の過去のことをかなり多くズバリと言い当てた」ということであれば、その占い師はかなり精度の高い占術と直感力を有していると判断できるであろう。
ただし、これもあくまでもひとつの判断材料である。
占い師として信用するあまり、霊感商法に引っかかった、などのことがないように注意はしておくべきだろう。

占い師になるためには

占い師になるためには、以下の3つの方法が挙げられる。
1.現在活動している占い師に弟子入りをする。又は占術の講習(レッスン)を受けるために通う。そして、実際に仕事が出来るまで教えを受ける。仕事の斡旋も先生が行う。
2.占い師養成スクール、占い教室などで学び、仕事の斡旋も受ける。
3.独学で勉強する。職場も自ら探す、あるいは開拓、開業する。
占い師という職業は一般的な就職とは違うというイメージがあるだろう。しかしインターネットで占いサービスを提供する会社や、占いテナントを展開している 会社、電話占いのビジネスをしている所などの各社では、随時占い師を募集している。ここで面接を受け採用されれば、独学で学んできた人でもでも占い師としてスタートを切ることが出来る。
また路上占い師として、繁華街など人の集まる所で店を開くことも出来る。しかし、許可申請など周辺環境などには十分な注意が必要だ。
この中で、最も仕事が集まりやすく開業しやすいのは、占い師への弟子入りと言われている。
さまざまな優遇、現実的な指導などが功を奏するようだ。

■資格について
占い師になるために必要な特別な資格というものはない。
民間の任意団体による占い師資格や、占い師認定証などはあるが、公的なものではない。すなわち、医師免許のように法的な効力はないのである。
従って、ある程度の修行や学びを積んだ後に「私は占い師である」と名乗れば、誰でも占い師として活動することが可能だ。
しかし、所属する団体や会社の中によっては、顧客の信頼を得るために、一定の資格を取らなくてはならない場合もある。

■占い師養成スクールについて
占い師養成スクールに通ったり、通信教育で学んだりして知識をつけるという方法が最近増えている。
スクールでは、コネクションを築いたり仲間と出会い切磋琢磨し合えることが魅力となっている。
通信教育によって幅広い地域の人とコミュニティを作ることも、占い師としてのモチベーションをアップさせる一因となるようだ。
スクールには大手から地域密着型のものまでさまざまにあるので、気になる人は資料請求などして調べるとよいだろう。

■勉強期間、修行期間について
前述のように、占い師というのは自らが「占い師である」と名乗り、お客様から報酬をもらった時点で職業となる、曖昧なものだ。
従って明確な修行期間、勉強期間というものは決まっていないが、お客様へ信頼を得られる鑑定を出すためにはやはりそれ相応の時間がかかる。
個人差はあるが、ベテランの占い師の元で4、5年程度は学び
修行を積むのがよいと言われている。
その他、占い師には、対人スキルの高さが求められる。正確な鑑定のみならず、お客様の性格や状況を察する能力やニュースや社会情勢などの知識、そして人格的高さや常識力なども大切だ。
そのため、カウンセラー(臨床心理士)やファイナンシャルプランナーなどの資格をとって、各種スキルを磨くという方法もある。

■インターネット占いサイトでの営業
インターネット上に占いサイトを立ち上げて、有料鑑定を行うことは無論可能だ。最近は入り口を無料にして、詳細鑑定は有料とするサイトなどがよく見られる。
その際は、特定商取引に関する法律など、各種法令を遵守することが求められる。
インターネット通信鑑定には、特定商取引法による規制が適用される場合がある。この法律では、事業主の掲載、返品に関する規則などの広告表示が義務付けられる他、サイト上で顧客に誤解を招く表現をすると行政処分の対象となる。詳細は経済産業省のホームページに掲載されているので、参考にされたい。
人気サイトにするためには、見やすい構成のホームページを作ることや、サーチエンジンで上位になるような対策をすることが必要である。

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