真霊論-遠隔透視

遠隔透視

<科学的に検証された遠隔透視について>
欧米における「遠隔透視能力」(リモートビューイング)は、1960年代から70年代の東西冷戦時代において、じつは「軍事戦略の機密」として極秘に研究されていた。この時期においては実際に、米ソの霊能者(もしくは超能力者)たちが、遠隔透視能力を駆使して、互いの軍事基地や兵器開発状況などを、スパイ合戦していたのである。まるでSF映画のような話であるが、情報公開法などによって今ではそれら数々の証拠が公になっている。
特に『スターゲイト計画』など、米国の軍部・CIAなどが行っていた「遠隔透視能力の軍事利用計画」は有名である。70年代に本格化したこれら一連の「遠隔透視計画」には、著名シンクタンクである「スタンフォード研究所」の科学者、CIAと米軍、そして霊能者が関わっていた。従って、当時よりリモートビューイングはすでに、「効果がある」と科学的に検証された能力であった、と考えていいだろう。

<遠隔透視能力の開発はどう行われたか>
米国における当初の「遠隔透視能力開発」は、霊能者・超能力者の能力を検証することから始まっている。スタンフォード研究所の科学者が、検証可能な身近な範囲での事象を対象に遠隔透視をさせたところ、たしかに当たる事が確認されたのである。中でも特に的中能力が高かった超能力者が、インゴ・スワンという人物だった。そしてこのインゴ・スワンとスタンフォード研究所、そしてCIAと陸軍が舞台となり、1972年より遠隔透視能力の軍事利用が本格化していくことになる。
しかし、米国側にとって困った問題がひとつあった。それはインゴ・スワンが民間人であったということである。軍事機密を民間人に知られては困るというわけである。そこでインゴ・スワンには能力者の発掘と能力開発を担当させることにして、軍事機密には触れさせないようにする必要があった。こうした経緯で実際には、陸軍軍人の中から、透視能力者を育成するという極秘計画が始まったのである。
陸軍軍人からインゴ・スワンが能力候補者を選抜する際に行ったのは、簡単な直感テストだったことが知られている。霊能者であるスワンにとって、この遠隔透視能力の根底には「鋭い直感力」が必要であることを熟知していたからである。この直感テストに合格した数十名の候補軍人を対象に、さらなる能力開発実験が行われていくことになる。

<カリスマ透視能力者、ジョー・マクモニーグルの登場>
日本のテレビ特番、「超能力捜査官シリーズ」の常連としておなじみの遠隔透視能力者に、ジョー・マクモニーグル氏がいる。このマクモニーグル氏は、スワンによってその能力を開花させられた陸軍軍人の一人だったのである。
1972年から1995年まで続いた米国、CIA、軍部による、一連の「遠隔透視能力活用計画」(『スターゲイト計画』はその最終期の際に付けられたコードネームである)において、中心となる透視能力者となっていたのが、このマクモニーグル氏だった。ちなみにマクモニーグル1984年には退役をしたが、その後はスタンフォード研究所の遠隔透視研究に民間人として協力している。
この遠隔透視による、予知の能力をマクモニーグルが初めて実感したのは、スターゲイト計画中に遠隔透視によって、海から数キロメートル離れたソ連領土内の建物で、「潜水艦が建造されている」と透視したが信じてもらえなかったときだそうだ。マクモニーグル氏は140日後に潜水艦がその建物から進水すると予知したが、その予知から7日のずれで、タイフーン級の潜水艦がその建物から進水したのである。
スターゲイト計画の主導者であったエドウィン・メイという人物によれば、1978年からマクモニーグルのことを試験した結果、「50%の確率で説明不可能な、遠隔透視の見事な成功を収めている」としている。

<遠隔透視と幽体離脱能力の関係>
さて、なぜマクモニーグル氏が驚異的な遠隔透視能力を発揮できたのか、そのエッセンスについて簡単に触れておこう。
マクモニーグル氏は子供の頃よりそもそも少しの霊感があったそうだが、この計画がスタートする直前の1970年に、じつは彼は臨死体験をしているのである。つまり、この臨死体験を期に、「幽体離脱体質」が本格的になったのである。加えてマクモニーグル氏は、幽体離脱研究の第一人者だったロバート・モンロー博士(ヘミシンクという幽体離脱プログラムを開発したモンロー研究所の創始者)の娘さんと結婚しており、この研究所のプログラムによって、さらに幽体離脱能力を高めていたのである。
マクモニーグル氏が出演した番組を見た方ならご存知だろうが、彼が米国にいながらにして日本のとあるスポットを遠隔透視して、その場でスケッチさせた絵が、極めて具体的で精巧に描かれ、細い路地の詳細まで的確なのには、驚かされたであろう。
筆者はこの番組担当プロデューサーとも面識があり確認済みなのだが、これは「やらせ」でもなんでもない。本当にマクモニーグル氏は、遠隔透視で実際の情景を見ることができるのである。その根底には、優れた「幽体離脱能力」があったのである。
優れた霊能者というのは、本人が意識していなくても、霊視の際は覚醒しながらも幽体離脱の状態と同じ状態に入り込み、肉体的な体ではなく、霊的なアストラル体が優位となり、霊の存在等が確認しやすいアストラル界へとアクセス可能な状態になることが知られている。
マクモニーグル氏の遠隔透視のメカニズムも、この幽体離脱能力=アストラル・トラベル能力と、天性の霊感・直感力の総合的なものだと考えることができる。

<軍事計画の終焉とその後、現代まで>
米ソ冷戦の終焉もあり、1995年に「スターゲイト計画」は終了した。その後、この計画に加わった軍人たちは退役後、一般人向けの「透視能力開発プログラム」などを提供し、そのプログラムは日本にも導入されてきている。このプログラムでは、マクモニーグル氏のように幽体離脱をすることではなく、むしろ「直感開発」に重点が置かれている。
直感であれば誰もが磨くことが可能であり、それによって、遠隔透視能力も身に付いていくからである。
遠隔透視と一口に言っても、じつはさまざまなレベルの透視とつながっている。例えば、東京にいながら、日本、あるいは世界の別の場所で「今現在起こっていること」を透視することもできるし、マクモニーグル氏のように能力が進化すれば、過去・未来へと時間のボーダーを越えていくことも可能である。また、これはスターゲイト計画でも実際に行われていた実験だが、月や火星、太陽等の惑星を透視するということも可能だったようだ。
直感力と幽体離脱能力を高めることで、時空を超えた遠隔透視が可能となるとすれば、軍事戦略などではなく、もっと地球全体の未来をより良くするために、ぜひとも世界中で活用して欲しいものである。

遠隔透視の方法

遠隔透視の方法はまず、大きく二種類に分かれる。
ひとつは「幽体離脱(アストラル・トラベル)をして目的地を見てくる」という方法である。
もうひとつはその場にいながら「直感的に感知する」という方法である。
前者の幽体離脱の手法は、特殊な訓練が必要であり、また適正能力も必要となるため、ここでは言及しない。
本稿においては、「直感的な感知」の最もポピュラーな訓練方法を紹介しよう。
もちろん他にも遠隔透視の方法はさまざまにあり、インターネットなどでも公開されている。
本格的に遠隔透視を学びたい人は、そうしたサイトをチェックして、自分に適した方法を選ぶといいだろう。

米軍式RV法(直感活用法)

RVとはリモートビューイングの略で、遠隔透視を意味する。
米軍式を紹介する理由は、この方法は特殊能力のない一般の人に向けたRVのメソッドだからである。
この方法は、ジョー・マクモニーグルなどの著名な遠隔透視能力者を生んだ、米軍の遠隔透視プロジェクト「スターゲイト計画」などで開発・実践されてきた方法である。
ちなみにジョー・マクモニーグルは、幽体離脱と直感の両方を駆使すると言われている。さて、遠隔透視と言われると、多くの人は「遠くのある場所を頭の中でイメージする」という作業を想像するかもしれない。
ところがこれは、霊感者のやり方であり、一般の人はこの先入観をまず捨てなければいけない。
これからお伝えする「米軍式RV法」の大原則は、「考えない、イメージしない、直感だけに頼る」というものである。

1)基礎訓練
まず最初に、一人で行える基礎訓練のやり方を紹介する。用意するものは「トランプ、紙、ペン」である。

STEP1 トランプを伏せたまま1枚引く。このトランプの数字・マークを透視の対象(ターゲット)にするのである。

STEP2 1枚引いたら、そのトランプに左手を置くと同時、右手で紙に線を引く。ここでの注意事項は、そのトランプが何であるかのイメージ作りはしないで、ただ、機械的に右手を動かして、どんな線でもいいので直感的に線を描くのである。横傍線でも波線でも、円を書いても構わない。 とにかく右手の自由に任せて線を引く。重要なことは、左手でトランプに触った瞬間に、瞬時に線を引くことである。

STEP3 さて、線は引けただろうか。この線を引くと言う作業は、実は、ターゲット情報を紙に転写する行為なのである。線が引けたら、これ以降はトランプには目を向けないようにする。トランプを見ていると、つい、「このトランプの数字とマークはなんだろうか?」とイメージしたくなってしまうのである。遠隔透視においては、「イメージは大敵である」ということを念頭に置くようにする。そして次にすることは、「紙に描かれた線」に意識を集中させるという作業になる。具体的には、「ペンを持って、そのペン先を自分が描いた線の端に置く」ということを行うのである。

STEP4 次に、ペン先を線の端(どちらの端でも構わない。もし書いた線が円なら好きな場所にペン先を置く)に置いた瞬間に、浮かんだ情報をキャッチする。ここからが本格的な透視の訓練となる。ペン先を線の上において、もし、1秒経過しても何も浮かばなければ、すぐにペンを手放すのである。
ペンを手放すとは、情報から回線をオフにすることを意味する。2秒以上経過してしまうと、それはもはや「直感」ではなく「イメージ・思考」になってしまい、正しい情報のキャッチができない。従って、ペン先を置く⇒その瞬間に何か浮かぶか意識を集中させる⇒何か浮かんだらそれをメモする⇒すぐに浮かばなければペンを手放す という作業を繰り返していくのである。

STEP5 ペン先の置き場所は、端から順々に線に沿ってずらしていくというやり方をする。ただし、どこかでターゲットの数字とマークが直感的にひらめき、確信が持てるようなら、その段階で透視は終了にして、答えあわせをしてみればいい。なぜ、端からペンをずらして直感によって情報を得るかというと、実際には遠隔透視のターゲットには、「場所、匂い、色、形」など、様々な情報がその線の中に入っているからである。ペン先をずらすことで、いろんな情報を直感的に引き寄せるという作業を行うのである。

2)実際の遠隔透視の方法
上記のSTEP1~STEP5までの直感訓練をしっかり行い、ある程度ターゲットを当てられるようになったら、今度は遠隔透視に挑戦するといいだろう。
遠隔透視の訓練をする場合には、パートナーが必要である。
そのパートナーがすべきことを以下にまとめる

STEP1.「富士山」「東京タワー」など、遠隔透視のターゲットをまず決めてもらう。

STEP2.ターゲットを決めたら、パートナーはそれを任意の数字と記号の組み合わせで暗号にする。
例えば、富士山をターゲットにしたとすると、それを「A007」など、その人の好きなように暗号化する
暗号化したら、その暗号を紙に書き、封筒に入れて置くのである。
ここが「米軍式RV法」のミソである。
富士山を透視ターゲットにしたのなら、富士山の写真を入れるべきではないかと、多くの人が思うだろう。
ところが、米軍による数多くの透視試行の結果、ターゲットに直接関係するものを入れるのではなく、暗号化した情報を入れた方が、透視精度が高まったのである。その理由は、あらゆる先入観を排除し、純粋に直感を引き出すことができるからと考えられている。
封筒に暗号が入っていても、その暗号からターゲットを決めた人の意識にアクセスが機械的に行われ、透視する人はしっかりとターゲット情報を直感的にキャッチできるわけである。暗号を紙に書いて見えないように封筒に入れれば、透視ターゲットが完成することになる。

STEP3.遠隔透視をする人は、この封筒に手を置き、それと同時に紙に線を引き、その線に転写された情報をリーディングしていくことになる。
線の上にペンを置き、形状・色・匂い・質感など様々な情報を引き出して、ある程度の情報が出た段階で、それらをまとめてターゲットを特定させていくのである。

これが米軍式RV法のおおまかな手順である。
少々ややこしい記述になってしまったが、インターネットにもいろんな情報が出ているので、興味のある方はさらに詳しい情報・やり方を参照していただきたい。

《あ~お》の心霊知識