霊障とは、「霊的障害」の略称である。
人や物、あるいは土地や建物に特定(不特定のときも)の霊がとり憑いて引き起こす様々な現象のことだ。
その種類は、2つに大別される。まず以下に概要を記す。
■陽的霊障=直接的な霊障。
本来なら起こり得ないような出来事がおこること。目に見えるものや感覚的に感じられるものなどがある。
■陰的霊障=間接的な霊障。
一見、霊障とは分かりにくいが憑依されている人間の状態・状況を悪化させるような現象のこと。
以下、それぞれの詳細に触れる。
・霊の存在が常に、またはたびたび見える
・背中に冷気を感じる
・布団の中などにいると上から圧迫してくる
・金縛り
・ラップ音
・ポルターガイスト現象
・ささやき声がきこえる
・夢に何度も同じ人が出てきたり、メッセージを受け取ったりする
・強い霊媒体質の人は、まれに現実には存在しない爬虫類や昆虫の姿がみえる
また、キツネなどの獣の化身がみえることもある。
陰的霊障には、4つの種類がある。
・肉体的影響
肩こり、頭痛
手のしびれ
半身(特に右半身)の違和感
肩甲骨、または背骨の下部が冷える
背筋の悪寒
冷や汗がでる
高熱(微熱が続くことも)、下痢
体のだるさ、異常な眠気
妊娠などしていないのに食の好みが急に変わる
目つきが変わる
・精神的影響
わけもなく泣きたくなる、涙がとまらなくなる
思考力や判断力の低下
野蛮な行動に出ることが増える
昼間は眠く、夜になると冴える
性的に乱れた行動をとる
人の話を落ち着いて聞けなくなる
自分の意志ではない行動をとることがある(夢遊病など)
イライラすることが増える
うつ病、その他の精神疾患にかかる
・人間関係の変化
親子関係、兄弟関係が悪化する
夫婦仲が不和になる
不妊、子どもに問題が出る(発育や成績、行動など)
職場や学校でうまく立ち回れず孤立する
・異常行動
アルコール依存、ギャンブル依存
突然暴言を吐く
人や物を殴るなどの破壊衝動
戸締りや火の元を何度も確認しないと気が済まない
引きこもり
リストカットなどの自傷行為
ゆきすぎた潔癖症 など
勿論、このようなことが自分や周囲にあったからといっても全てが霊障であるわけではない。
上記にあげた現象がいくつか重なって起きている場合が多いようだ。
霊障の原因は以下の通り。主に3つあげられる。
■強い怨恨などの感情
憑依を受けている人や物、土地や建物などへの強い恨みや憎しみの感情は、最も大きな霊障を起こすと言われている。
このような時は霊にむやみに同情しない方がよい。怒りや悲しみは理解しつつも自分の精神を保つことが大切だ。
プロによる除霊も有効だが、高額請求をする悪質な霊能者などには気をつけてほしい。
「気の毒だが自分はあなたに何もできない、あなた(霊)が本来あるべきところで幸せになることを願う」というような心持ちで過ごし、後は気にせずほおって置くのがよいだろう。
■先祖の因縁
先祖に不幸な因縁があった場合、その苦しみを分かって欲しいあまりに子孫に祟りを起こすことがある。
これは主に陰的霊障が多いのでわかりにくい。
対策は「先祖供養」につきる。
仏壇へ拝んだり定期的な墓参をしたりすることは大切だ。もしそのような環境を作れないのであれば、祖先のことを心で思って、手を合わせるだけでもよい。
何より、「先祖があるから今の自分がいる」ということを自覚し感謝の気持ちを捧げることが重要である。
■霊界への安直な興味
最近ではスピリチュアルな世界が、とてもポピュラーになった。
パワースポットへ行ったり、御札やおみくじ、パワーストーンを持ったり、霊能者の本を読んだりする人などは増えてきているだろう。
しかし、安直にそこへ片足を入れると悪い影響も起こる。
中途半端な理解だと、いたずら心を持つ霊魂が憑依しやすくなってしまうのだ。無論、直接的な怨恨をもつものより霊障はそれほど重くない。
ただ「この人は憑依しやすい」と思われると、次々に違う霊がとり憑きにくる。それが何度も繰り返されると自分の本来の魂が疲弊し、生気を吸い取られてしまうのだ。病気などにもかかりやすくなるし、ひどい場合は寿命が縮んでしまう。
霊やスピリチュアルに関するさまざまな知識を得ることは基本的にはよいことだ。それは自分自身を見つめなおし、精神性を高く保つきっかけになるからだ。
しかし、スピリチュアルに依存(パワーストーンなど)してその気になり、内省を怠っていることをごまかしてはならない。
一番大切なのは、自分自身の思想、あり方なのである。
霊障とは字のごとく霊的な障害の事を言う。
人の霊魂が悪さをして肉体的、精神的、生活的に支障を齎す事以外にも、神道などの宗派の考えでは神とされる者が人に危害を及ぼしたり、罰を与える等の行為により人に災いを齎す事も霊障と言う。