真霊論-霊視

霊視

時空間を超越した映像、遠隔透視や過去世、未来予知等の霊視をする場合は、その映像は白昼夢のように映像化される。目眩がする時、眼前が白くなるが、あの白い部分に映像が浮かぶのである。映像の周りには白いもやのような額縁が出来る。その映像を見る時に、肉眼で見ている物が見えなくなる人と見たまま霊視映像も見ることが出来る人に分かれる。
それらの映像は実際に眼前にもやが出来て映し出されるわけではなく、おそらく脳内に何らかの作用が及ぼされそのような映像情報が送られ「見た」と実感するのだろう。
それと同様に、非物質の存在である霊を、網膜に光を反射させるという過程を経て視覚化する、ということは考えられない。ではどのように霊を視るのか、という疑問を解決するにはまず霊がどのようなものなのか、改めて考えなければならない。
此の世のあらゆる物質は素粒子に分解され、その一粒一粒は振動している。霊もおそらく未発見の素粒子で構成されていると考えられる。近年発見されたダークマターのような性質のものであろう。それは非物質であるからして当然肉眼で見ることの出来るものとは振動数が異なる。だから霊はごく当たり前に至る所に存在するにも関わらず多くの人がその存在を感じずに生きている。だが、その異なる振動数に偶然周波数が合うと霊を脳内で見ることが出来る。脳内で見る、聞く、というのはテレパシーと同じ仕組みである。
そしてその周波数を自在に操れる能力を持った人間がいわゆる霊能力者である。
また霊能者が霊視をする際は、その対象者のオーラに過去世などの鍵となる映像や守護霊の姿が映し出されるという。高級霊である守護霊は不浄の現世にはおらず霊界に居るため、交信の際にはオーラをスクリーンのように利用するそうだ。
霊視-解説②
「霊視」とは、広義においては「見えないものを見る」こと・能力であり、狭義においては「霊的存在を見る」こと・能力である。
広義における「霊視」には、距離を超越した世界を見る「遠隔透視・千里眼」、遮蔽された物を見通す「透視」、時間軸を超えた各種の「予言能力」、人の人生の動向や病気の有無・傾向、オーラの色やその変化等を読み取る「ライフ・リーディング」、人の心や人の深い潜在意識などを読み取る「マインド・リーディング」などが含まれる。
狭義における「霊視」は、浮遊霊・自縛霊・守護霊等の霊的存在や、住宅や土地等に潜伏していると考えられる何かしらの霊的エネルギーをキャッチする能力である。
一般的に霊能者と呼ばれる人の場合は、狭義における「霊視」が可能な能力者をさす。
しかしごく一部、狭義の霊視だけでなく、「ライフ・リーディング」や「マインド・リーディング」など広義の「霊視」も可能な霊能者も存在している。
また、本来の霊能者とは「霊視」能力を有するのみならず、霊的な現象に対する除霊や浄霊を含む各種の「対処術をも有する者」である。
従って、単に霊視ができる、というのは「霊視能力者」であって、本来の意味の「霊能者」ではない。

霊視能力の発現

「霊視」能力はどのように発現されるのか、そのいくつかのケースを紹介しておこう。
●先天性・遺伝性の能力
霊視が可能なのは、霊能者に限らず、一般の人にも多くいる。
特に修行や能力取得の勉強をしたわけではないのに、子供の頃から「霊が見える」、「人のオーラが見える」等の事象が続いているといった人たちである。
こうした場合は、先天性のものであり、多くは遺伝因子によるものと考えられている。
著者がフィリピンの心霊能力者を調査した場合は、親子間の遺伝によるケースもあるが、両親ではなく、祖母・祖父からの「隔世遺伝」である能力者が多かった。
従って、「親には霊視はできないから遺伝ではない」と考えるのは早計であり、祖母祖父母、もしくはその先の世代に霊視が可能だった先祖がいるケースが考えられる。

●宿命による能力の発現
逆に、子供の頃はまったく霊視などしなかった人物が、あることをきっかけに、霊視能力が覚醒するというケースがある。
この場合の「あること」とは、多くの場合、霊的な世界への開眼である。
人間の霊性に関する興味などが湧き、そうした霊的世界を探求するうちに、自然と霊視が可能となるケースである。
そしてその後、科学者などから職業を一転させて、霊的な世界への探求に入ったり、霊視能力を活かした霊的世界の啓蒙を行うといった人生を歩むことになる。
これはある種、その人の宿命的なものといえるだろう。
少々古い例になるが、実際に霊視能力を発揮した科学者としては、エマニュエル・スウェーデンボルグ(1688年-1772年)、また、霊界の世界を探求した科学者としては晩年のトーマス・エジソン(1847年-1931年 ※霊界ラジオの開発研究)も有名である。

●修行・秘儀等による能力の発現
霊能者もしくは広義の霊視能力者の多くは、何かしらの修行等によって、その能力を発現させている。
霊視能力を正しく発現させるためには、人間の幽体、アストラル体などの霊体を有効に活用できる能力や知識等が必要とされている。
また、守護霊、背後霊、ガイドなどとされる、「見えざる協力者」とのコネクションも重要だと考えられている。
霊視能力の開発方法は、さまざまな宗派や団体によってそれぞれ違った方法があり、考え方も異なっている。
ただ、いずれに団体・方法においても、人間のエネルギー体と見えざる協力者によって、正確な霊視が可能となると考えている点では共通しているようである。

霊視能力の開発

霊視は誰にでもできるものではないが、「空気」や「違和感」などは誰もが、身体的に直感的に感じ取っている。
例えば、霊現象などが多発する場所などに行けば、「ひんやりした空気」を感知したり、「鳥肌が立つ」といった体験が誰にでもあるだろう。
こうした心身反応は、人間誰もが持つ「霊センサー」の一部と考えられている。
もし、霊視能力を得たいと考えるのであれば、人間が本能的に持たされている「霊センサー」をより敏感にしていくことを考えるのがその第一歩であろう。
これらの霊センサーが磨かれた後、もしその人に必要な能力であれば、霊視も可能となるはずである。
ちなみに霊視は「半目」で行うという説がある。
これはお釈迦様の仏像などがすべて「半目」で描かれていることから、「仏陀は半目で霊視する」という説が出来上がったものである。

霊視-解説③

霊視とは肉体を離れた霊魂(※)を見る能力の事を言う。
肉体を離れた霊魂だけではなく、木々や土地、人形などの物体につく魂や、神仏を見る能力も霊視と言う。
また霊視が出来る人を霊能者(※)と呼ぶ事もある。
しかし霊視が出来る者の多くはこの能力を恐れ、自分の中に閉じ込め他人に伝える事無く生きている。
そもそも霊視は第六感(知覚能力以上の一般常識では考えられない能力)部分にあたり、霊視が出来る事を他人に言えば理解を示してくれる人は殆どおらず孤立すると恐れるのだろう。
そのため、霊視が出来る人がどれほど世界にいるかは全く未知の世界である。

霊視の見え方

霊視の見え方は人によりさまざまである。
肉眼で霊を見る能力者が大半を占めるが、中には自分の精神を混在意識(※)の状態まで持って行き霊界と同調させ脳の中で霊を見る者もいる。
そのような者は心で霊を感じているとよく言う。
また霊魂が入っていた肉体の映像が見える者もいれば、まったく肉体や物質とはかけ離れた映像として見える者もいる。

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