霊臭とは、霊から発せられる独特のにおいのことである。
全ての霊がにおいを持っているわけではないが、霊格に応じて発せられる臭気は異なる。ただ、一般的には、低級霊による嫌なにおいを指すことが多い。
以下にさまざまな霊臭の段階を挙げる。
1.ヘドロ、下水管のような強烈なにおい
悪質な自縛霊や土地因縁霊、長く憑依を続ける生霊、宗教霊、低級霊、動物霊、その他の悪霊などから発せられる。
2.ものが腐ったようなにおい、生臭いにおい
未練を持った浮遊霊、初期の生霊、土地因縁霊、その他の低級霊などから発せられる。
3.お香、線香のようなにおい
死んだばかりの霊、供養された霊、害のない浮遊霊、霊格の高くなった人間霊・動物霊などから発せられる。
4.清涼感のある香り、いわゆる「きれいな空気」が感じられるところ
守護霊、高級霊、天使、神霊、霊格の高い宗教霊などから発せられる。
このうち、「霊臭」と言われることが多いのは、生臭いにおいとお香のにおいが多いと思われる。「ヘドロのようなにおい」は強烈だが、特別に霊感の強い人のみが体感するようだ。
また、「清涼感のある香り」は寺社仏閣やパワースポットと呼ばれる場所で感じられる場合が多い。こちらに関しては特に心配することはないだろう。
1や2の臭いを感じた場合は盛り塩やお酒でその場を清めるのがいいでしょう。お線香があれば1本だけ供えても構いません。
上記項の、1-3に該当する霊臭は人間にとって、どちらかというと害が強く避けたいものだ。以下に霊臭の傾向を挙げる。心当たりがある人は対策を考えたい。
・霊臭はどのように感じるのか。
霊臭を放つ霊が居る場に行くと、突然におってくる。ただ、霊気によっては強弱がある場合もある。
強い霊魂だと、目や鼻が痛くなるくらいの刺激臭がする。弱い霊はなんとなくふわっとした臭いが断続的に続く。
・霊臭が起こりやすい場所とは
よく霊臭が匂ってくる場所として挙げられるのは病院や駅、墓地などである。
病院では、亡くなった人の霊魂から臭いがする場合と、これから死に向かう人から臭いが発せられるものの、2種類の霊臭がある。病院でなくても、生きている人から霊臭(死臭)がすることがあるが、これは、近い将来に事故や急病で亡くなる人から発せられるため、死の予兆と考えられる。
駅のホームや電車には、かなりきつい霊臭が漂っていることが多い。原因は、列車内にとり憑いている霊魂だったり、これから事故を起こす車両などから臭ってきたりする、などのパターンが挙げられる。
墓地には、この世に未練を残していて復讐等のたくらみを抱えた悪質な霊の臭気と、お盆などで一時的に降りてきた成仏している霊魂の霊臭が入り混じっている。
また、新興宗教の建物からもきつい霊臭が漂ってくる場合がある。一般の寺社仏閣で悪いにおいがすることはないが、ごくまれに、悪霊が放つような臭いがすることもある。
その他、過去に交通事故などが起こった場所、かつて戦地だった土地、大きな災害が起こった地なども霊臭の出所となる。
物では、郵便物や衣類、古い写真、人形、宝石、また車やパソコンなど機械類からも臭ってくる。
手紙などは、送り主に悪霊が付いていることが考えられる。また、形見など故人の思い入れのあるものには、ほのかな霊臭が残りやすい。
パソコンだと、機械そのものからというよりは、新興宗教団体のホームページや心霊写真サイトなどのページを開くと突然においを感じた、という報告が多い。
霊臭は霊魂から漂うものなので、霊が居なくならない限り消えることはない。一般的な消臭対策も瞬間的な効果しかなく、除霊をすることとで初めて臭いも消える。
基本的に、霊臭がするような場所にはあまり近づかないようにすることが一番だ。
もし、自宅や職場などで何らかの霊臭を感じたなら、弱い霊なら盛り塩や日本酒、柏手などでその場をお清めし、結界を張ることで霊臭は去る。ただ、効果がないようなら専門の霊能者や除霊師に見てもらい、対策をすることをお勧めする。
物から漂う霊臭も、粗塩を入れた袋に入れるか、燃やすかして処分するとよい。形見など大切なものは、数か月粗塩を入れた袋に入れておくことでお清めになる。もしそれでも臭いが消えなければ、除霊師による御祓いを受けるのがよいだろう。
霊臭を発する霊魂は、臭いのある環境にも寄ってきやすい。動物霊などは特にそうである。身の回りの環境を清潔に保ち、臭いの出ないように気を配るとよい。また、適度な香水などよい匂いも対策になる。ただしあくまで清潔に保った上の話で、臭さをごまかす意味でつけると逆効果になるので気をつけたい
・トイレ、洗面所
トイレや風呂場、洗面所などは臭いが溜まりやすいので、霊の温床となりがちだ。まめに掃除することを推奨する。
・髪の毛、爪、人形
髪の毛や爪などを、ゴミ箱に入れたまま長期間放置しておくのも霊臭の原因となる。床などに落ちている髪も同様だ。これもまめな清掃、早めの処分を心がけたい。
人形は、人の毛が付いているものに悪霊が憑依しがちである。出来れば処分、あるいは定期的な除霊を推奨する。
・はく製、皮製品など
はく製や、動物の皮で作られたものには動物霊が寄ってきて、臭気を放つ傾向にある。必ず製品の出自を調べ、きちんとした加工を行っている会社の製品を使用するようにしたい。供養を怠っている、あるいは乱雑な加工で作られた製品を家に置いたり、身につけたりしてはいけない。