私は沢山の霊能者(※)と出会ってきた。
その中でインチキの霊能者(偽霊能者)とそうでない本物の霊能者の見分け方を少し話してみようと思う。
インチキか否かを決めるのは結局は自分自身の心が決めるのである。霊界の世界など誰かが解明出来たわけではなく、今生きている人で実際に霊界に行って確かめた人もまず居ない。
つまり誰が言っている事が本当で、はたまた嘘なのかは、結局誰にも分らないのである。
最終的に自分自身が納得のいく答えや導きをしてくれた人が本物の霊能者であると言える。
どんなに素晴らしい事を言われても、沢山のお金を取られれば納得いかない。安くても言っている事が胡散臭いと思えばそれも納得いかない。
除霊や浄霊をしてもらっても、何も変化がなければそれは納得いかない。
しかし捉え方一つで本物か偽物かを決める事が出来る。
それは当人がその霊能者を信じるか否かである。
私の知る霊能者で、全く私は霊感など無いと最後になって言われた事がある。つまりその霊能者が自分は偽物であると暴露したのである。
しかしその霊能者の言葉で一度は救われた事があった。除霊したからもう大丈夫と言われて気分が前向きになり霊の祟りなど感じなくなった時期がある。
つまりその霊能者を信じた事により自分の中で解決できたのである。
最終的にはその霊能者も金に欲を出して来たので縁を切ったが、一時でも救われた事は事実である。
結局は相談する側の考え方で本物の霊能者と偽物の霊能者が決まるという事である。
単に努力なしに霊能者に頼ろうとする者は、そのような者を食い物にするような霊能者に出会うだろうし、自分の努力も惜しまず前向きに生きたいと望む人はそのような道に導いてくれる霊能者に出会うだろう。
自分の意思で霊能者を選んでいるという事にも気づく必要がある。
以下に、インチキ霊能者の特徴をあげる。参考にしてほしい。
インチキ霊能者はある種、詐欺師といってよいだろう。人間の心理を巧妙にあやつって相手を翻弄させる。
まず手相や生年月日をみたり、守護霊などをもっともらしく鑑定したりする。そして「本来ならこれくらいよい運気を持っているはず」と言い依頼者を気持ちよくさせた後、「しかし先祖からの因縁で・・」「悪霊が・・」と不安がらせるような言葉を並べる。
特徴として、ネガティブなことを伝える時には必要以上に強い口調になる。これは悪徳業者の手口の一つだ。気持ちを落ち込ませ判断能力を低下させ、各種祈祷・高額商品の購入に導くのが常套手段である。
「最初の相談・鑑定は無料」と大きくうたっている所は気をつけた方がよい。
良心的だと安心させておきながらも、相談を進めていくうちに「無料談ではあなたの場合足りない」などと言うことが多いだろう。そして高額な祈祷料の請求や印鑑・御札・パワーストーン等の商品を売りつける。
これも詐欺で良くつかわれる手法である。
入り口で荷物や上着を預かるというのは、容易に帰れなくさせることが目的なのだ。その上で「あなたは○○を買わないと大変な目に遭う」と脅し、商品購入を迫るというわけである。
良い霊能者は、服装にも気を配る。巫女姿や民族衣装などで正装している人が
多い。そうでなくても小ざっぱりと清潔にしているであろう。
しかし、極端に華美に着飾っている、もしくは逆に薄汚れた服装をしているという人は偽物の可能性が高い。
見栄が透けて見える、または社会人として常識に欠ける身なりの者は避けた方がよいだろう。
「最近は、霊力がないのに霊能者とうそをつく人が増えて・・」とわざわざ言う人ほど怪しい。
本物の霊能者でそのようなことを言うものは少ない。余計なことは口にせず、目の前の人を救うことに専念するものだ。自分にやましいところがあるからこその発言であることを理解しよう。
「こんな有名人を救った」「このような高名な人(著名な霊能者など)と親交がある」と、自分以外の第3者の存在をやたらに語る人も避けた方が無難である。自分自身に適切な霊能力がないから、虎の威を借る狐になっているのだ。
鑑定後「この悪因縁をとるためには、私の教えをしっかり理解しなくてはならない」などと言い、継続的に通うことを進めてくるものも怪しい。これは何らかの商品を買わせる布石にすぎない。
始めは低価格の物を買わせるところからスタートし、徐々に祈祷料・商品額がアップしていくパターンが多い。
霊界の解釈には古来より哲学・宗教・ニューエイジ&スピリチュアルなどさまざまな解釈が提示されてきた。
質の高い者は、必ず自分の霊力とともに一貫した哲学を持っている。しかし悪質な霊能者は思想を理解していないために、本来ならありえないような思想の混在をしている。
よくあるのは、神道的な祖霊信仰と、キリスト教的な一神教の考えを混ぜているものだ。神道には絶対的な存在、いわゆる「神」は存在しないとされているし、キリスト教には先祖霊を尊ぶという風習はない。この二つを同時に口にするものは偽者と思ってよいだろう。
インターネットで一般の人からブログやフェイスブック、ツイッターなどから複数の被害報告が出ている所は怪しいと言える。
鑑定に行く前に霊能者の名前でインターネット検索をかけ、よく吟味することをお勧めする。