鬱(うつ)病のほとんどは霊障ではない。しかし、少なからず霊の影響を受けたり、強力な憑依によって人生を乗っ取られてしまったりすることもある。
原因ははっきり特定されていないが、霊障と絡めて3つ紹介しよう。
1 本人の気質(親和性メランコリー型性格)
もっとも一般的な「ストレスで誘発されたうつ病」のことである。
「親和性メランコリー型性格」のタイプが過度の精神的ストレスにさらされた場合、うつ病になりやすいと言われている。これは小心で頑固・真面目、几帳面な性格の人を指す。
また、夜型の生活や多忙な日々を続けて心身のバランスが崩れると、脳内のホルモン分泌に異常をきたして、うつ病を発症することもある。
このパターンは精神科・心療内科での治療によりほとんどが改善する。
ただ、著しく健康状態が損なわれているときには、うつ病でなくとも、悪霊の憑依に遭いやすい。
うつ病の原因そのものではなく、うつ病になってしまった結果、霊障を呼ぶ可能性はおおいに考えられる。本人の波動が低下している時に憑依に遭えば、病気の悪化に拍車をかけるかもしれない。
しかし、このような場合は、病状の改善とともに霊障からも解き放たれることがほとんどだ。あまり気にしなくてもよいだろう。
まれに、治療を長期間行っても功を奏さないときは、何らかの強力な霊による憑依も考えられる。プロによる適切な除霊が必要となるだろう。
また、うつ病になった本人が「霊の仕業なのではないか」という場合は、まず霊障ではない。これは、病気による内面の「自分が自分でないような違和感」が霊障なのではないか、と思いこんでいるものが多いためだ。
やはり、根気強く通院し治療を続けるのが有効である。
2 海馬などの器質疾患
近年、「脳神経の先天的な器質や、(事故や投薬による)海馬の損傷などがうつ病に影響を与えるのではないか」との研究報告がなされてる。
この中で、先天的な器質が原因であった場合は、ごくまれに水子霊や先祖因縁がかかわることがある。供養を怠っていると、先祖の怒りや訴えが病気となって現れるケースがあるためだ。
もし思い当たることがあれば、適切な治療をしつつ、水子供養や祖霊供養にも心を傾けてみよう。
3 他の病気・投薬による副作用
例えば橋本病などの甲状腺疾患では、うつ病に似た症状を併発しがちだ。
また、他の病気の治療の一環で投薬を行うときに、副作用からうつ病のような状態に陥るケースがある。
これらは全く霊障とは関係ない。
それらの病気が治れば自然に精神状態もよくなるので、あまり気にしすぎず治療に専念しよう。
多くの霊能者は鬱病(うつ病)や鬱症状を憑依霊の仕業として相談者を脅し、無意味な除霊や浄霊を行い多額な請求をしてくるので注意が必要である。
確かに長く鬱症状が続いたり、投薬を続けていても一向に治る気配が無い場合は憑依などを疑う必要があるかもしれない。
しかし、これらもあくまでも病院に行きしっかりとした治療をした上で改善の余地がない場合に疑えばよい事であり、はなっから鬱々とした気分が霊の仕業であると決めつけるのは良くないという事である。
特にそのような精神状態の人間は他人に縋ろうとする傾向があり、この弱った心を巧みな言葉で偽の除霊に誘導する霊能者は後を絶たない。また被害額も大きいので注意が必要である。
鬱病(うつ病)の症状
1、抑うつ気分
2、不眠症
3、精神活動の低下
4、食欲低下
5、不安・焦燥
憑依の可能性がある鬱状態
1、自殺願望
2、霊夢、追われる夢
3、幻聴、幻覚
4、極度のマイナス思考
これらはあくまでも一例にすぎません。