真霊論-幻覚や妄想による霊視(統合失調)

幻覚や妄想による霊視(統合失調)

霊視とは霊を視る事を言う。
霊視が出来る人は意外にも多く、私もその一人で小さなころから良く霊を見ていた。
私の霊体験やこのサイトの記事を見て頂ければ分かると思います。
ただ、この霊視をコントロールできる人は非常に少ない。コントロールとは霊を見たい時に見たり、霊を意図的に呼び寄せてみたり、その霊と対話をしたりする事である。
また当本人が幻聴や幻覚によるものと気づいていないパターンもある。つまり精神的な病や統合失調を患っている者が自分を能力者と勘違いしている人が居るという事である。
実際私もその一人かも知れない。
大切な事は、これは霊視であると決めつけたり自分が能力者であると決めつける事をしない事である。
これは霊視かもしれないが、病かもしれない、というように広い視野でその症状を理解しようとする事が大切である。
視野を狭くして霊視の世界にのめり込んでいくことで、現実が見えなくなり健全な精神を失う人も沢山居る。
やはり広い視野で霊の世界を学んでいく必要がある。

症状と霊視との関係

本物の霊視と、統合失調症の症状を霊視と錯覚しているものの差を具体的に説明する。
基本的に、霊能者とは客観的で冷静なものだが、統合失調症の人は感情のアップダウンが激しく気性が荒い。また、身体的にも落ち着きがない。言説に一貫性も少なく、話に筋が通っていなくても全く気にしないということも挙げられる。

幻聴・幻視などの幻覚と霊視について

霊視の際は、霊能者は神界・霊界の法則に従って守護霊や天使とコンタクトを取り、その人に今最も必要なメッセージをキャッチする。
その際、あたかも霊と会話をしているように振る舞ったり、空中を見て何かを読み取るような仕草をしたりする。
それが統合失調症か真の霊視かを判断するには、メッセージの内容を分析すればよい。
霊視の場合、回答は分かりやすく洗練されている。そして解決策を物に頼るとか本人に精神的・金銭的負担がかかるような言動なども求めず、実行可能なことを提示する。苦しみの理由や現世での使命・運命を説明するために、過去世や憑依について言及することもあるが、むやみに余計なことは言わないものだ。
また、場合によっては「今は何も与えるべきではない」と突き放す時もある。
例えば、魔法のように霊的なパワーで自分の問題を解決させようと画策していたり、甘い考えで助けを乞うべくすがったりする人には、霊視をしても守護霊たちから反応がないこともある。その際は、霊能者がその現実と「霊的真理はいかようなものか」を諭すだろう。
シンプルで明快な言葉を与えてくれる霊能者は、信頼出来ると言ってよいだろう。
むやみに脅しをかける(○○のせいだから△△に行かなくては不幸になる、などと言う)場合は、悪霊と手を組んでいる霊視、または霊能力などはなからなく、詐欺まがいの金儲けを行っている危険性がある。
統合失調症の場合は、幻視はきわめて少なく、幻聴が中心となる。疾患者に聞こえている声や音楽が、霊的なものと勘違いされる。
その内容は文章として脈絡に欠け、前後は不整合になる。支離滅裂な言葉の羅列を「人智を超えた神のお告げ」のように思わせ、それらを適当に結びつけてあたかも霊的な言霊であるかのように扱う。その意味を理解できない相談者を、「無知のもの」などとして、自分を権威づける。
また、身だしなみに気を使う事が出来ないので、服装もパジャマのようなものを着ていたり、髪や爪などに清潔感がなかったりするのが特徴だ。
このような人物の場合、本人は大まじめだが、もちろん霊視ではないため見てもらう前に正しい判断をしなくてはならない。また、患者を利用する者に踊らされている場合もあるので気をつけよう。

妄想と霊視

守護霊や精霊、天使とは見えない存在であるから、霊視するために彼らとコミュニケーションを取る様子を見ると、一般の人は不可思議に感じられるだろう。
それは普通の人からすれば何もない(実際は霊魂が居る)ところに向かってつぶやいたり、虚空をじっと見据えてメッセージを受け取ろうとしたりするからだ。驚き不審に思う人もいるかもしれない。
よき霊能者であれば、「妄想しているのではないか」と思われるような仕草をする時間は短い。
霊的カウンセリングというのは霊視をすること自体よりも、いかにしてその人にメッセージや真理を伝えるか、ということに心を砕く。
何故なら、高級霊や天使は、時には激しく厳しく叱ったり、反省・内省を求めたりもするので、その人の人間性や、霊的な覚醒具合などによって言葉や表現を使いわけて説明しなくてはならない。それを考えるほうが大変だ、と感じている人の方が多いためである。
甘く優しい言葉を期待してきた人に、冷徹なメッセージが届いた場合などは大変だ。相手の心を傷つけず、しかし誠実さを持って伝えなくてはならない。優れた霊能者は、霊的にも人格的にも十分に修練・訓練を積んでから仕事に望む。
ただし、霊視の中で、悪霊の除霊などが必要なときはある程度の時間がかかる。そんな時は、あらかじめ理由を端的に説明されるだろう。
統合失調症の人の場合は一般的に、霊視していると思われる時間がやたらに長い。妄想の症状であれば、絶え間なく妙な行動やチックのような仕草を交えながら話を進めるだろう。そして普通に話している時でもすぐに妄想の世界に入るので、会話の内容も整合性を欠きやすい。ただ、本人は、とびとびの言葉や妄想をつなぎ合わせるとある内容が浮かぶ、などと固く信じ、それを強要するので厄介である。
また、「私と出会ったのも運命だ」「○○なことがあったのは私の力だ」など、自分と霊視されている者に深い関連性があるなどと強調してくるのも、統合失調症の症状の特徴だ。自分と他人の境界線がうまく引けなくなり、全ては自分の力と思いこむため、このような言動に繋がると考えられる。
その他には、「△△に狙われており、危険が迫っている」「身体の一部(手足など)にこれから××な症状がでる」など未来の被害を示唆するようなことも、症状の一環ととらえられる。被害妄想を他人にも押し付けるようなパターンである。
以上のような自称霊能者に出会ったら決して踏み込まず、即座に退避しよう。
統合失調症は脳の疾患である。適切な投薬と治療が必要であるから、医療機関で正しい診断を仰がなくてはならない。

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