ポルターガイストとは様々な霊現象、怪奇現象(※)の事を言うが、1982年にスピルバーグ監督が製作したホラー映画のタイトルが『ポルターガイスト』であった為これがきっかけでこの言葉が世に広がっていった。
また心霊現象、怪奇現象(※)よりもポルターガイストの意味合いは人が触れていない物体が飛び回ったり、ガラスが割れたりするなどと大掛かりな現象の事を示す事が多い。
その他にリアルな幽霊(※浮遊霊など)が歩き回ったり人を脅かすなどの現象をポルターガイストと言う事が多い。
いずれも映画ポルターガイストの影響を大きく受けていると言える。
ポルターガイスト現象に遭遇したと言う人の8割以上が10代の少年少女である。その大部分は家庭環境に問題があり、引きこもりや虐め等を受けている人、または離婚家庭や家庭不和を抱えている人である。 この事実から、心に深い傷や蟠りを持った少年少女が親や他人から自分に注目をしてもらうためについた嘘であるという説がある。作り話を続けているうちに嘘の連鎖から抜け出せなくなりリアルな空想の世界が出来てくる、それが幻覚や幻聴へと変わりポルターガイスト現象に遭遇したと錯覚してしまうというものである。
■1999年、岐阜県富加町の町営住宅団地でのポルターガイスト事件
1999年より団地内でポルターガイスト現象が頻繁に起きると話す住人が多発した。その内容は誰も居ない部屋から話声が聞こえる、部屋で黒い影(霊)が横切る、コンセントの入っていない家電が動き出す、皿がフリスビーのように横に飛び出すと言うものだ。
その事が話題になり2000年夏に全国版の新聞やテレビにニュースとして取り上げられたのである。
その後霊能者(※)などにお払いをしてもらうが効果は無く、様々な科学者が解明を試みた結果その殆どが科学的に証明された。
しかし、科学的に証明できない部分も未だ残っている。
心霊現象の一種。または、説明のつかない物体移動や発火、音の発生などの現象のこと。語源は、『騒がしい霊』という意味のドイツ語である。
その場にいる人が手を触れていないにもかかわらず、物が動いたり、発光や発火、なんらかの音の発生が繰り返し起きたりする。
特定の人物の周りで起きるのが特徴である(ホーンティングと区別される場合。ホーンティングは特定の場所で起きる)。
しかし、心霊現象であると断言できるポルターガイスト現象の事例はまだ存在しないと言っている科学者もいる。
■どんな現象か
主として室内で起き、家具や日常雑貨が移動する。激しく飛ぶこともある。
ラップ現象(足音やノックするような音などさまざまな音が鳴る現象)も、ポルターガイスト現象の1つとすることがある。
■さまざまな解釈
「心霊によるもの」とする心霊主義、「通常では説明がつかない現象」とする超心理学的立場、「いたずらや錯誤」であるとし科学的見地から超常現象や霊現象を否定する立場がある。
ポルターガイスト現象は思春期の少年少女などの周りで起きることが多いとされていることから、心理的に不安定な人物が無意識に念力を起こし、物を動かしてしまうというのが超心理学者の仮説を立てる材料だった。
だが、ある心理学者(テレンス・ハインズ)によると科学的調査によって実証されたポルターガイスト現象はなく、思春期の少年少女の周りで起きやすいのは、いたずらを好む年代だからと著書で述べた。と学会の本でも、いたずらが判明した事例を挙げている。霊現象であると考えにくい点として、ポルターガイスト現象が基本的に目撃証言に依存、原因がわからないものについては事例が起きてから何年も経ってしまっていることを挙げ、また、肯定派が否定派に立証するよう求めていることなどは他の疑似科学と共通の特徴であると述べている。
また、いわば「後付けによるバイアス」により、例えば霊能者が言ったことなどを思い込んだ人が広めた事後の解釈なのではないかという指摘もある。
他に、振動・建物の不良ではないかとする説もある。テレビ番組やオカルト情報誌の調査や実験によって、水道管やパネルなどの設備の状態によって出る音だったという例が挙げられている。
■ホーンティングとの違い
建物など、ある特定の場所において起きるポルターガイストのような特異現象。「幽霊が憑依した家」などのような形で長い時間その現象が現れ、散発的に起きる。何者かがいるような感じがしたり、幽霊や火の玉が見えたり、ラップ音が聞こえたり,温度が急に変化したりする。