背後霊とは、霊的な意味で人生を応援し、その人の使命を全うさせる助けとなる霊魂を指す。まれに悪霊の憑依を意味することもある。
ちなみに「守護霊」とは、背後霊の中心的・指導者的な存在である。一般的に背後霊は一人につき2~3体だ。また、大いなる宿命を持って生まれたものは10数体、少ない人では0体ということもある。
守護霊が人生を霊的に見守り助ける、あるいは霊界とのパイプ役を担っていることに対し、背後霊の場合は、仕事や趣味、その他、生まれ持った使命といった具体的な要素を補助するためにつく。
例えば、仕事や家庭など人生において迷いが生じたとき、突如として直感やひらめきが訪れることがある。これは背後霊によってインスピレーションが与えられる場合が多い。
また、思いもよらない進路へといつのまにか導かれたり、もしくは何らかの障害にみまわれたりするのも、多分に彼らの影響である。
ちなみに、背後霊自身の霊格は守護霊よりも若干低い。そして彼ら自身も霊界の修行として、魂の業(カルマ)を浄化するためにたらいている、というギブアンドテイクな側面がある。かといって利己的な意味合いが強いわけではなく、守護する相手に愛情を持ち、生き方を補佐してくれている。
その人の精神状態や波動によっては、悪霊が背後霊のように長期に渡って憑依している場合もある。
あまりにわがままな生き方、又は復讐に燃えている人生、強すぎる野心に支配されている、などという人には邪霊の背後霊がつきやすいようだ。守護霊もあえて手を出さず、厳しいまなざしで気付きを待っているという様相である。
もちろん、思念や心がけを改めることで悪霊は去り、位の高い守護霊と背後霊による加護を受けられる。
背後霊には、その人自身の血縁者(祖父母など)、先祖の霊がつく場合が多い。また自分の前世に関わる魂がつくこともある。そうでなくとも全くゆかりのない人はつきにくい。
また、仕事などを進めて行く上で、精神的成長が必要だと守護霊に判断されたときは、あえて未熟な霊が加えられることもある。逆に質の高い指導が必要と判断されれば高級な霊が選ばれるようだ。
何か大きな目標に向かっていて、しかも霊的にも良い想念を進んでいるような場合は、守護霊クラスの霊格の高い霊がつくことが多い。
その他、特殊な例としては、キリストのように人類にとって偉大なる使命を持って生まれてくると、通常より多くの背後霊が与えられるようだ。
また、その人の人生の使命・カルマなどの状況によって、しばしば背後霊は入れ替わる。
より霊格の高い背後霊に守られ、霊的によい人生を送るにはいくつか心がけておきたいことがある。
まず「感謝の心」を常に持ち、余計な煩悩にわずらわされることなく生きることが推奨される。何かが足りない、と卑しい気持ちでいるよりも今目の前にあるものを受け止め有り難いと感じる心は、霊的にも良い状況や事象を呼び込みやすい。
また、霊界へ親しみを感じ、自分も人格的・霊的に成長しようと謙虚に願いつつ生きることで、質の高い多くの霊魂を引き寄せることができる。背後霊自身もともに向上することを祈念しているからだ。つまり、彼らも自分と運命を共にしている仲間だと意識し、互いに切磋琢磨しながら成長しようとするのがベストである。今、もし優れた背後霊がいなくても、そのような存在があたかもいるようにイメージすることで、天界からよき霊魂が遣わされるケースもある。