憑依霊とは他人の身体や心(魂)に乗り移る霊の事を言う。
生前この世にやり残した事に執着し、死んだ後も生きている他人の体を借りてやり遂げようとする霊を憑依霊と言う。
憑依霊は身体だけではなく人の心にも乗り移るため憑依霊に乗り移られてしまった人は人格までも変わってしまう。
憑依霊に乗り移られてしまった人の精神症状は、人格障害、精神分裂症、統合失調症などの症状と良く似ており、まるで人が変わってしまい他人のようになる。
とたんに人格が変わり数時間で元に戻る事もあれば、長い間乗り移られ徐々に人格が変わって行きそのまま憑依霊の人格が定着してしまう事もある。
身体に出る症状も同じように、その憑依霊が生きていた時の身体の癖や痛みなどがそのまま身体に現れる。
動物霊=犬や猫、馬などの家畜、または狐や蛇などの動物が霊魂になったもの。
色情霊=この世に性的な未練を残して亡くなった霊。
自縛霊=特定の土地や建物などに恨みを持って居座っている霊。
生霊=生きているにもかかわらず、ある人に強い恨みを抱いてとり憑いている霊。
水子霊=胎児の状態で亡くなった霊。
自然霊=石や巨木などに宿ったとされる霊。
など
一般的に、人に憑依する霊は悪霊が多い。
〈精神的に不安定な人〉
心の弱い人、人の影響を受けやすいタイプは憑依霊に付け込まれやすい。
また、気持ちのアップダウンが激しいヒステリー体質の人は、精神的な未熟さに付け入られて憑依されることがある。
〈体調が非常に悪い人〉
体が弱っていると生命力が乏しいので、霊の餌食になることがある。
〈感受性の鋭い人〉
俳優やミュージシャンなどには憑依体質を持って生れてきた人が多い。
人より豊かな感性を持つと霊も引き寄せてしまうためだ。
このタイプは過去の芸術家に憑依されて、豊かな創作活動が出来るパターンが多い。
基本的には、エネルギーの弱い状態、精神的に波動が落ちている人がとり憑かれやすいと言われる。
〈初期段階〉
・何かの腐臭がする=思い当たる節のない箇所で、魚や肉が腐ったような臭いがしてくる。
この段階で線香などをまめに焚くと、除霊効果となることもある。
・ラップ音が増える=特定の時間に聞こえてくる、
・実際にはない物体の音=その場にいない人の声がきこえたり、金属音が響いたりする場合が多い。
・その他、金縛りも起こりやすくなる
〈中期段階〉
・狂ったように奇声を上げる=これは、本来の人格と憑依しようとする霊が戦っている状態である。
・夢遊病のような行動をとる=憑依霊が肉体をのっとり、思うがままに動かすための訓練を始める
〈最終段階〉
どんどん顔つきが変わり、睡眠時の全身けいれん・麻痺などを経て憑依が完成する
憑依されると以下のような症状がみられることが多い。
これらが相当数の心当たりがあるなら、何らかの霊に憑依されている可能性が高い
・食べ物やファッションの好みが極端に変わる
・目つきが変わり、猟奇的な印象に
・背中や腰に冷気を感じる
・記憶にないひっかき傷がよくできている
・のどが渇きやすくなる
・夢に同じ人が何度も出てくる。
・肩こり、ひどい頭痛、貧血が続く
・体のしびれ、半身(特に右半身)の違和感が毎日ある
・体のだるさ、寝不足でないのに眠気が常にある
・突然涙が出る
・判断力の低下、ぼんやりすることが増える
・身の回りに不幸な出来事が続く
・思考がネガティブになる
・性的に乱れた行動をとる
・人間関係(親子、兄弟、学校、職場など)でトラブルが起きやすい
・飲んでもいないのに記憶が飛ぶ
・イライラし、乱暴な行動が増える
・うつ病、その他の精神疾患になる
・アルコール依存、ギャンブル依存
・引きこもり
・リストカットなどの自傷行為
など
この状況までくると、プロによる除霊が必要である。
自分の人生を乗っ取られないためにも、悪質な憑依は防がなくてはならない。
大きく2つの注意点を以下に挙げる。
・霊の出る場所に行かない。
世界各地に「霊が出やすいスポット」は存在する。
過去に戦争があった場所や自殺者が多い箇所、磁場が狂いやすいところなどだ。
このようなところに興味本位で行くのはよくない。
思わぬ憑依を受けることがあるので気をつけたい。
・受容と感謝の心を持つ
精神的に未熟であると、想念や波動が低いため、悪霊に見舞われやすい。
これは、普通の人間社会でも同じである。
ポジティブで健やかな精神を持つ人は幸運に恵まれやすい。その逆も然りというわけだ。
自分の本性のありのままを受け止め、よくないところは反省する。そして現在の状況や、生かされていることそのものへの感謝を、常に忘れずにいることが大切だ。
たゆみない自己研鑽を行うものに悪霊は寄り付かない。