真霊論-浮遊霊

浮遊霊

浮遊霊とは肉体から離れた霊魂が当人も知らず知らずのうちにこの世に留まる霊の事を言う。
浮遊霊の多くは誰かに怨みがあるとか、この世にやり残した事があるという考えはない。
そもそも死んでしまったり肉体から離れている事に気付いておらず、自分が今までと同じように肉体を持ちこの世で普通に生活していると錯覚してしまっているのである。
多くは事故などで一瞬にして肉体を離れた霊魂、睡眠中そのまま肉体を離れてしまった霊魂、病などで急に倒れ肉体を離れた霊魂などが浮遊霊となる。
つまり死期を予知できないまま突然訪れた死(肉体の死)により、死を認識できずこの世に留まるのである。

浮遊霊-解説②

浮遊霊とは、自分が死を迎えたことを認識できず、もしくは受容することができずにさまよい、生きている人間にとり憑こうとしている霊魂のことである。まれに動物の霊であることもある。
現世に、未練や恨み、憎しみなど負の感情を残して亡くなった人が、このような霊になる。また、交通事故などで不慮の死を遂げてしまった場合も、浮遊霊に化しやすい。
その他には自殺者の霊なども挙げられる。
他の霊に比べて、比較的霊障も軽く退散することはそう難しくはない。
その理由は不思議なことだが、生前にゆかりのない人に憑依するためだ。彼らは、本当は身内や恋人の元へいきたいのだが、どうやったらそこへ行けるのか分からずにいるのだ。そのため、取りあえず目についた、話を聞いてくれそうな人のところへ憑くらしい。
これも、死んだことを理解・受け止めることができずにいるせいで、霊界のルールに従えずにいるせいだと言われている。
とはいえ、一般の人は霊に余計なことをすると痛い目に遭う。安直にさわらず、自分の内性と向き合うことに力を注ぐことが霊への対策となる。

霊障

浮遊霊の霊障は、基本的に長く続くような症状はない。しかも軽い状態で終わるものが多いと言われている。そのためか、憑依されても気づかない人も多い。
しかし、例えば夜または夕方などに、定期的に以下の症状に見舞われる場合はその影響を疑ったほうがよいだろう。
・肩こり
・微熱、全身のだるさなど
・頭痛
・半身の軽いしびれ(右半身の場合が多い)
・ささやき声がきこえる、人の気配を感じる
・ラップ現象
・わけもなく悲しくなる、涙が止まらなくなる
・肩甲骨のあたりが冷たくなる(背骨の下部辺りが冷える人もいる)
・病気でもないのに、冷や汗がでる
これらは短い時間のみ身体を支配し、日中などはあまり感じないのが特徴だ。
風邪などの病気と勘違いする人も多いかもしれない。
しかし、他に症状もないのに、上記のような状態が断続的に続くようなら浮遊霊の霊障の可能性がある。

対策

先にも述べたとおり、浮遊霊はそんなに強い憑依をする霊ではない。自分の心や芯を保つことで、容易に改善されるケースは多い。
対処方法は以下の通り。

1 同情しない
浮遊霊は、自分の未練や憎しみなどの思いに支配され、さまよっているものだ。それを他の人に聞いてほしい、または癒してほしい、などという願望をかなえるべく人にとり憑く。
とり憑かれた人に気づいてもらえなかった場合は悲しみそして怒り、その人へ様々な霊障を与えてしまうのだ。
確かに不慮の死・非業の死を遂げた人は全く持って気の毒である。
ただ、同情心をもってしまうと「自分の気持ちを分かってもらえた」等と勘違いされ、長きに渡って憑依を続ける不届きものがいるのも事実だ。
もし、声が聞こえたり、霊障を感じたりしたなら「あなたの気持ちは背負えない、自分で解決せよ」のように、毅然とした態度でいることが求められる。お人よしにならず、付け込まれないようするのがよい。

2 くよくよせず、明るさや冷静さを保つ
自分に関係のない魂である浮遊霊をとり憑かせてしまう人は、優柔不断であったり、気弱なタイプであったりする場合が多い。
繊細な感受性を持つのはよいことだ。
だが、それが行き過ぎて、細かいことが気になりすぎる、小さなことを後悔する、周囲を気にしすぎる、などというのはあまりよろしくない。
それは結局、周囲へ心を閉ざし、自分の弱さを隠す行為であることが多い。自分を低く見積もっていればたとえ厳しい言葉をかけられても「所詮自分はこの程度だから」という逃げ道を作れるからだ。
己の弱さを冷静に見つめ、簡単にジャッジしない。今よくないと思える状況でも、長い目で見れば正解だった、というのはよくあることだ。その逆もしかりである。現状に対し「もっとこうだったら」「何故こうなのだ」と悩むより、そこから出来ることを落ち着いて考えていった方が有用である。
弱みに付け込まれて憑依されることのない、穏やかで前向きな精神を保つのが何よりの対処になる。

《は~ほ》の心霊知識