真霊論-低級霊

低級霊

低級霊とは、人間に憑依し、病気や不幸などをもたらす霊的な位の低い霊魂のことである。

低級霊の種類

いわゆる悪霊と呼ばれる霊魂がここに該当する。詳細は各項を参照してほしい。
・生霊
・土地因縁霊
・自縛霊
・浮遊霊
・色情霊
・動物霊
・狐憑き
など

低級霊の目的

1.単なる悪ふざけ
最も多いタイプの低級霊。
恨みなどの他意はなく、暇つぶしなどのために人間を心霊現象でからかって面白がる。また自分に威厳があるように見せかけ出現し、尊大な態度に命令することもある。
その他、人間の心の中を読み取り、それに対して都合のよい・又は混乱させるような間違った情報を与え、悶える人の姿を見て楽しんだり、亡くなった肉親の姿を装って現れたりすることもある。
低級霊は大変刹那的で、瞬間的な喜び・快楽のため、人間のレベルの低い要求・願望を巧みに読み取り、それを叶えるためにはたらく。
世俗の欲に塗れ、波動が低く憑依できそうなターゲットを見つけると、最初はその人の祈願成就など希望を持たせるようなことを言う。しかし最終的には絶望を味あわせ、苦しむ様子を見てほくそ笑むという、むごい霊障を与えるのである。

2. 恨みを晴らすため出現するもの
この世に恨みつらみを残して亡くなった魂が低級霊となり、霊界から復讐しようとして憑依するケースがある。
インチキ霊能者、悪徳宗教の宗主などの霊媒を通じて語りかけてくる霊はほとんど、この手合いの低級霊・凶悪霊といっても過言ではないだろう。
自分が生きているときに艱難辛苦に愛、幸福な思いを味わえず屈折してしまった霊は、子孫が元気に生活している姿を見てねたみ、枯れたにも自分と同じような苦しみを与えようと霊障を起こす。また、子孫でなくても善良に生きている人に嫉妬して悪さをはたらくもの、自分よりも気弱そうな人に憑依していじめようとする霊などが挙げられる。
その他には、自分が優秀な存在と思い込んでいたが報われないまま亡くなった人が、尊大にも「私は偉大だ」と知らせるために霊障を起こしたり、この世に対して物質的な未練を残して亡くなった人が、それを叶えるため悪さをしたりするものもいる。

3. 高級霊のふりをして現れるもの
最も厄介なタイプの低級霊。
自分が低級霊であることを自覚しつつも、それを巧みにごまかして、高級霊になりすまして出てくる霊魂。
彼らはまず、憑依するターゲットを見つけるとあたかも高級霊のように霊的真理を語る。例えば「神の愛・利他的に生きるとは・永遠の生命・祈りとは」などの真理を、低級霊にとって都合のよいでたらめな法則を混ぜて語ることによって信頼を得た後、自分の支配下に置こうとする。
そもそも、高級霊はわざわざ人の前に現れ霊的真理を説くことはめったにないし、稀にあったとしても謙虚な態度で接するのが普通だ。
しかし、低級霊は横暴な権力者のような態度で、偽りの真理を堂々と話し、自分を信じさせようとする。そして「自分は神である」とか、「自分のことを信じれば無条件に救われる」などと強引な状況に持っていこうとするものが多い。
また、ありもしない未来の予言などを言う霊魂も多い。

低級霊から身を守るには

・波動を高く持つ
低級霊は、基本的に自分の霊位が低いため、レベルの高い波動を持った人には憑依することが出来ない。そのため、自らの思念を上げたり、霊的真理をよく理解するなどの努力を重ねて霊格を上げたりすることで、低級霊の被害から自分を防御することが出来る。

・規則正しい生活や、体調管理への留意
心の状態だけではなく、身体に不調がある場合も低級霊から憑依されやすくなる。健康で力強いオーラを身にまとっていれば彼らは決して近寄ることが出来ない。霊から見える肉体は、「幽体」というオーラを通して確認される。ここには病気はもとより疾患未然の不調が写りこむ。この部分のパワーが弱まっていると危険だ。食事などに留意し、病気でなくとも不調をつくらないように気をつけることが肝要だ。
また、霊は主に夜に活動するため、生活スタイルが夜型の人も注意が必要である。早寝早起きの朝方に切り替えることで、霊障の心配はかなり少なくなる。

低級霊と波動の関係

低級霊の波動というのはとても荒いく、規則性は極めて薄い。例えるなら、常に雑音が入りっぱなしのラジオのように乱れているのだ。周囲に不快感を与え、さまざまな事象を奪っていく。
これは、コップやその他の加工物のような「モノ」、無機物がもつ波動に近い。
逆に、高級霊の波動は精緻で規則性があり、簡単なことでは乱れにくい。ビロードのように、美しく一定の流れを持っているのが特徴だ。
そして、一般の人間には、高級霊が近くにいてもその存在に気づくことはかなり難しい。
しかし高級霊がいる間は、何となくすっきりした清らかな気分になったり、人に優しくなったりするなど、心や精神へよい影響を与えてくれる。
低級霊は、自分の存在を知らしめるためにラップ音や物質移動などのポルターガイスト現象を起こす。自分の波動に近い「物質」に働きかけて存在をアピールする。
一方高級霊は、人の脳や心、思考などへ直接働きかけて、「あり方」「考え方」などの目に見えない部分を磨き、悪いことは正すというきっかけを作ってくれる。
人間の波動というのは、どちらかというと残念ながら前者に近い。
高級霊は、あまりに霊格が高過ぎるため、どちからというと階層の低い地上界ではおいそれと触れ合えないのである。

■低級霊を呼ぶ波動
普通の状態であれば、人間は、低級霊より霊体(魂)が格上であるため、低級霊と関わり合うことは極めて少ない。
にも関わらず、人間がポルターガイストに遭遇したり、憑依やいたずらを受けたりするときは、魂が低級霊のように「モノ化」した状態だといっても過言ではないだろう。
具体的には、何か与えられることが当たり前で、モノを持つことで満たされる、また自ら積極的に行動せず、家でも移動などせずにぐうたらした状態て過ごす、怠惰な精神に支配される、などと言うのが波動低下の状態である。
自然と愚痴や悪口、不平不満なども増える。物事に対して責任を持つとか、前向きにやって行こうという考えがなくなり、むしろ人から何かを奪うような行動が増える。そしてその卑しい感覚を、恥と思わない。
また、インスタント食品などの加工物が中心の食生活や、運動不足、睡眠不足または夜型の生活、家ではソファやベッドなど、特定の場所から動かない、あるいは病気などで動けない、という生活もある意味「人のモノ化」現象である。
このようなときにも、低級霊につけ込まれやすい低い波動になる。

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