「超能力」とは、通常の人間の能力を超えた能力の総称で、主に、超自然な現象を行える、もしくは超自然な現象に対して対処できる能力を指す。
主な超能力とは、以下のものである。
●ESP(超感覚的知覚)系
「テレパシー能力」:テレパシーは言葉や文字ではなく、意識だけの送受信で会話・意思の疎通を成立させる現象である。
テレパシーの成立においては、「相手の意識情報を正確にキャッチできる受信能力」が必須であり、また同時に、この受信能力は得がたい能力である。
そのため、テレパシー能力とはすなわち、「人が自分に向けた意識情報を正確に受信できる能力」を意味する。
「予知能力」:未来(近い・遠いに関係なく)に関する情報(起きる出来事等)を、正確に掌握できる能力。
「透視能力」:距離の遠近を問わず、本来見えないはずの物が見通せる能力。
例えば、伏せたトランプを的確に当てる、距離的に遠くて確認できない場所の状態等を正確に言い当てる能力等。
●PK(念力)系
念(意識)を使った物体作用系の念力。
「物体作用系能力」:スプーン曲げの他、物体に手を触れず動かす能力。
「念写能力」:カメラに向かって念を送ることでフィルム・データに写像を写しこむ能力。
●その他の超能力
「サイコメトリー」:人の所有する物に触れることで、その物の持ち主の情報を引き出し感知する能力。
「物質コントロール能力」:手には何も無い状態で、物を空間から創出する能力や、ある物質をまったく違う物質等に一瞬で変えてしまう、あるいは消してしまう能力。
「瞬間移動(テレポーテーション)」:姿を消し、一瞬で他の場所に移動する能力。
この能力を有する者は、障害物や壁等を通り抜ける通称「壁抜け」も可能になる。
瞬間移動には、物体を瞬間移動させる能力もある。
例えば、右手の中に握った物体を、一瞬で左手に移動させる能力である。
「読心能力」:対面しただけの(相手の情報はまったく無い)状態で、相手の心を正確に一瞬で読み取る能力。
「アカシックレコード・アクセス能力」:人類の過去・現在・未来に関するさまざまな情報が保管されている記録庫として「アカシックレコード」があるとされ、ここにアクセスできる能力を有すると、人間や地球の様々な情報にアクセスできることになる。
「霊能力」:霊的な様々な事象に関して、正確に情報を読み取り、また、それらの霊的事象に対しての何かしらの対処・解決法をも有する能力。
「チャネリング能力」:霊的次元、宇宙次元等の異次元からの情報を受信する能力。
「特殊なヒーリング能力」:心霊治療師など、手で触れただけで何かしらの現象が起こる等の特殊なヒーリング能力。
●超能力に類似した能力
「フォト・リーディング能力」:本をペラペラと素早くめくるだけで、本に書かれた内容を正確に掌握してしまう能力。
いわゆる「速読」をさらに加速させたスピードで行う。
また、本の1ページないしは見開き2ページを、ほんの一瞬見るだけで記憶する。
カメラで撮影したかのように記憶することから、フォト・リーディングと呼ばれる。
大人向けのメソッドが提供され、子供向けには右脳教育カリキュラムが提供している。
「直感力およびその活用」:直感力自体は誰にでもある能力なので、超能力とは呼ばない。
しかし、多くの超能力は人間の直感力とつながっている。
つまり普段の直感情報の中にも、透視・予知・テレパシーなどの情報要素は多分にある。従って、比較的自分の直感に敏感な人は、超能力者ほどの再現性や的確さはなくとも、往々にして、超能力に極めて近い能力をじつは発揮しているのである。
上記に挙げた超能力のいずれか(あるいは一般的ではない他の超自然能力)を有し、かつ、再現性を持ってその能力を自在に発揮できる人を「超能力者」と呼ぶ。
超能力者の能力は、先天性の場合もあれば、後天性の場合もある。
先天性の場合、遺伝要因として比較的多いのが、祖父祖母のどちらかから譲り受ける「隔世遺伝」のケースである。
後天性の場合は、なにかしらの修行によって能力を開発する、あるいは師匠的な人物から伝授を受ける、などのケースがある。
また、「超能力の後退・喪失」としてよくあるケースは、子供の頃は強かった何かしらの超能力が、成長と共に後退、もしくは喪失してしまったという現象も、多くの人たちが体験している。
●著名な超能力者
※下記に挙げるリストは一般的、メディア的、研究者的に超能力者と称された人物の中のごく一部である。また、その能力の真贋に関してはここでは論じない。
エドガー・ケイシー(予知・アカシックレコード系)、インゴ・スワン(透視系)、ユリ・ゲラー(念力系)、ヨラーナ・バード(故人・ロンの母親)&ロン・バード(予知・透視系)、、ジョゼフ・マクモニーグル(透視系)、ジェラルド・クロワゼット(透視・サイコメトリー系)、サティア・サイババ(故人・物質化系)、長南年恵(故人・物質化系)、御船千鶴子(故人・透視系)、政木和三(故人・工学博士・物質化系)、清田益章(念力系)、高塚光(ヒーリング系)、松原照子(予知系・霊能力)etc.
子どもたちはまさに、名もなき超能力者たちの宝庫、である。
特に「右脳開発教育」を受けている子供たちの中には、驚異的な能力を発揮する子供たちがいる。
以下は著名な右脳教育者の著書に挙げられた実例からの抜粋である。
●子どもの超能力現象の実例
(1)ある子供は、テレビを見ていて次にどうなるか、次の画面が見えると言って次々にその場面を当てたり、階下にいて二階でつけているテレビの画面を説明したりするなどの透視力を持っている。
(2)お母さんからの手紙にはこう記されていた。
この頃子供のESP能力が爆発的になりました。電池も入っておらず、リモコンも使わずにおもちゃの飛行機を「前に進め!」「止まれ!」と動かします。
テレビも自分の思い一つで、つけたり消したりしています。
(3)電車の中で母親が、子供に背を向けて「腰が痛いんだけど、どこかおかしい所ない?」と聞きました。
すると子供は、腰ではなく背中の上のある箇所をさわり、「ここが真っ黒になってる」といいました。
そこで「ここは?」と腕を指して聞くと「肌色」と答えたので、「じゃあ、黒い所も同じように肌色にしてくれる?」と頼むと、手でゆっくり背中をなでて良くなるイメージをしているようでした。
そのうち「だんだん黄土色みたいになってきた。大丈夫、ママ。絶対治るから」と子供は言いました。
電車を下りるまで約20分でしたが、その間何度となく背中をなでて、「もう肌色になっているよ」といわれました。
目的地に着き、降りるために席を立った時、つい先ほどでの腰の重さや痛みがすっかり消えているのがわかりました。
●テレビ番組『ギミ・ア・ブレイク』と子どもの超能力
1990年代初頭にTBS系で放送されていたバラエティ番組『ギミ・ア・ブレイク』には、「子どもの超能力を検証する」というコーナーがあった。
このコーナーでは、まず、中国人超能力者が「紙に書いた文字を耳で読む」という実演映像を見せ、「人間にはこんな能力が本当はあるんだよ」と教えることからスタートした。すると子どもたちは素直に、「おもしろい、やってみたい!」と喜び、番組内で実験が開始された。
その結果、番組が集めた一般の小学生(主に右脳教育塾から集められた)においても、以下のような超能力を発揮する子供たちがいた。
(1)文字の書かれた紙を小さく丸め、耳の中に入れて文字を読み取る。
(2)空のカメラ用フィルム・ケースを手に持たせ、水や葉っぱをイメージさせながら、そのフィルムケースを振らせると、中に水滴、子どもによっては葉のかけらを創出させていた。
(3)右手に握った洋服の大き目のボタンを、左手の中に瞬間移動させた。
などなどである。
ちなみに、上記の(2)と(3)に関しては、現象としてあまりに奇異なため、番組では放送しなかったのである。
筆者は、当時このコーナーを担当していたディレクターと交流があり、そのディレクターから直接聞いた話である。
上記の能力を発揮した多くの子供は、右脳教育を受けていたこと以外は、いたって普通の子どもたちであった。
しかし、特に「瞬間移動」などの能力までも発揮した子どもには、ある特徴があった。
それは、母子家庭ということだった。
担当ディレクターの分析によると、「母子家庭は母親が1人で育てるため、厳しくなる傾向があり、ほめられることが少なくなる。そのため、能力を発揮することでいろんな人からすごいねと言われ、それがうれしくてより特異能力を発揮させたのだろう」と。
ディレクターは、その女の子が中学生になるまでコンタクトを取り続けた。
その結果、中学生になり精神的に大人になり、親への依存度が低くなるにつれ、超能力は退行していった、と筆者に教えてくれた。
大阪大学工学部の工学博士、発明家、そして超能力者としても知られた人物に政木和三氏(故人)がいる。
政木氏は超能力と出会い、衝撃を受け、工学博士として研究を重ねるうち、自身も超能力を発揮するようになった。
政木氏は1973年から、工学部の学生を集めて、超能力実験を開始した。
その中に、不思議な能力があるという評判の大脇一真という近所の小学生にも、実験に参加してもらった。
大脇少年は、政木氏の前で超能力を発揮したが、それは以下のようなものだった。
●大脇少年の右手に画用紙とクレパスを持たせ、走りながらそれを上に投げ上げさせる。すると空中で、画用紙に文字と絵が出現する。
書かれた文字や絵は力強く、それを何百人もの人が目撃した。
●ある時は、正木氏が作った「代数問題」を大脇少年に、空に向かって投げさせ、「答えになれ」と叫ばせた。
その瞬間、空中で二つの式の答えが発生したという。
●また、長さ1・5メートルぐらいのボール箱を宇宙人になれと言って、マジックペンと一緒に投げさせたときは、不思議な形の人が描かれていた。
●その他にも大脇少年は、トランジスタでつくった低周波発信器の周波数を、念力で変化させることにも成功した。
その他にも大脇少年は、科学者、観衆、テレビカメラの前でも様々な奇跡的な能力を発揮した。
(1)裁判所で超能力を証明した「長南年恵」
明治時代に長南年恵(おさなみ・としえ)という超能力者がいた。
彼女の能力は「物質化」である。
最も得意としていたのは、空のビンを一瞬のうちに水で一杯にする、というものだった。さらにこの空中から物質化された水は「霊水」と呼ばれ、様々な病気を治癒するという効能があり、彼女の元には連日、その「霊水」を求めて大勢の人達が集まり、実際多くの人々が自分の病気を直すことに成功したという。
しかし、この行為は「インチキ・詐欺」として逮捕される。
そして神戸地方裁判所で行われた裁判では、裁判長みずからフタをした50本の空ビンを使って彼女の能力の実験が行われた。
その結果、裁判官が見守る中、長南年恵はすべてのビンを水で満たし、その能力を証明して見せ、その日のうちに無罪を勝ち取ったのである。
(2)馬券の結果を予知できたピーター・フェアリー
英国のテレビ局で働く普通のサラリーマンであったピーター・フェアリー。
彼に異変が起こったのは、1965年のダービーの直前だった。
ラジオを聞きながら車を運転していると、ラジオからしきりに「ブレイクニュー夫人」という言葉が聞こえてくるような気がした。
その声に気を取られ道に迷ってしまうが、見知らぬ場所に出てふと看板を見ると「ブレイクニュー村」と書かれてある。
このように何度も「ブレイクニュー」という言葉に遭遇するので気になっていると、明日のダービーに出走する馬だということが分かった。
そこでこの馬に賭けてみたところ大当たりで、この1レースだけでかなり稼ぐことが出来た。
その後は眠っていた能力が目覚めたのか、出走表を見ただけで一着になる馬が分かるようになり、また、夢の中で明日の新聞を読んでいるシーンが見えたり、あるいは自分が競馬場にいて勝利の瞬間を見ている場面などが見えてくるようになった。
そしてまさに百発百中の予想が可能になったが、そのことがテレビをきっかけに英国中に知られてしまったため、一切、競馬はしなくなったという。
(3)日本のTVでの公開捜索で不明者を透視したジェラルド・クロワゼット
1976年5月3日、透視能力者、ジェラルド・クロワゼットが来日し、某テレビ番組の企画「行方不明者を探せ」というコーナーに登場した。
当時行方不明になっていた菊池美和ちゃん(7歳)の捜査に協力するためであり、美和ちゃんに関してはそれまで警察が大捜索をしていたにも関わらず、依然として手がかりはつかめていなかった。
クロワゼットはさっそく透視を始めた。
美和ちゃんの写真を見るとすぐにペンをとり、地図を書き始めた。
その透視結果約10項目に該当する場所を、番組スタッフが探してみると、千葉県市原市・山倉ダム付近にそっくりなので、クロワゼットにその場所の地図を見せると「ここだ!」と言って地図上のある部分を指差した。
この場所に美和ちゃんの死体があると言う。
5日の早朝、テレビ局員は半信半疑ながらも市原警察署と連絡をとり、現地に向かった
そしてそこでクロワゼットの透視予通り、美和ちゃんの死体が発見されたのである。