真霊論-予言・予言者(預言)

予言・予言者(預言)

予言とは未来に起こる事象を、あらかじめ言明することである。
この場合、その予言を得た手法が、自分の直感、超能力、あるいは何かしらの占術、夢見であれ、その手法は問われない。
「予言者」とは、上記の意味を満たし、かつ結果として、その予言の精度や的中度が高い能力を証明する者を指す。
一方の「預言」とは、同じく未来の事象か、あるいは、何かしらの言葉を、「神仏や高次元の存在などから預(あず)かった」ことを意味する。
「預」という漢字の理解としては、元々は「予」と同じく「あらかじめ(見る)」という意味であるが、その後日本語には「あずかる」という意味が加わったため、授かった言葉という意味で一般的には使われている。
つまり「預言」を厳密に言うなら、未来の出来事のみならず、それが時間軸とは関係の無い何かしらのメッセージであっても、「預言」になるのである。
また、その意味においては、当たったかどうか等の的中度もあまり問題にはならない。
そして未来の事象が預言の通りに現実化した場合は、「成就した」という言葉を使う
「預言者」という場合は、神仏や高次元存在と意識的ないしは肉体的に遭遇した者の意味であり、各宗教の聖典などに登場する「預言者」たちが、その典型的な存在例である。

ファティマの預言

歴史的に見て、極めて稀な「預言現象」が「ファティマの預言」である。
1917年、ポルトガルの一寒村、ファチマに住む3人の幼女の前に聖母マリアが6回にわたって出現し、最後の日には約10万人の大観衆の前で、奇跡が起こった現象である。
当時のヨーロッパ全土に一大センセーションを巻き起こし。日本(大正8年)の新聞にも、ヨーロッパにマリア様が出現して大奇跡が起こったと報道されている。
この際に「人類の未来にかかわる3つのメッセージ」が託された。
これが「ファチマの預言」である。
第一と第二の預言は、1942年にバチカンから発表された。
その内容は「第一次世界大戦の終結」と「第二次世界大戦の勃発に関するもの」であり、詳細に渡り成就してしまった。
第三の預言に関しては、「1960年までは公開するな」というものだったため、長らく公開されなかったが、結局、1960年を迎えても公開されずに現に至っている。
公開されなかった理由は、第三の予言を読んだ法王パウロ六世が、内容の重大さにショックを受け「これは私が墓の中まで持っていく」といって、第三預言は、バチカン内に封印してしまったからである。
ちなみにこの現象においては、マリアと思われる人物は、巨大な発光体UFOに乗って出現する様子を大勢の人によって目撃されている。

著名な予言者・話題になった予言者

●聖者アガスティアと予言の葉
アガスティアは紀元前三千年頃にいたとされるインドの伝説上の聖者。
「アガスティアの予言の葉」とは、インドで行われているインド占星術のひとつの手法である。
「アガスティアの葉」とは、聖者アガスティアが「これを見に来る者の過去・現在・未来を記す」としてヤシの葉にその人の人生を記した、とされている。
筆者もインド滞在時にこの葉の真相について現地で調べたが、内実は、インド占星術の一流派であり、集客のために神秘性を高めたと考える。

●ノストラダムス(1503年-1566年)
フランスの医師、占星術研究家。
予言はすべて4行詩の形で抽象表現を用いて綴られいたため、どれほど正確に後世の解読者たちがその予言内容を把握できていたのかに疑問が残っている。
●エドガー・ケイシー(1877-1945)
米国の予言者。
睡眠状態に入り予言情報やリーディング情報を伝えたことから「眠れる予言者」と呼ばれた。
異次元にあるとされる全生命の記録保管庫「アカシックレコード」にアクセスしていたとされる。

●ジーン・ディクソン(1904-1997)
米国の占星術師。
ルーズベルト大統領やジョン・ケネディ大統領の暗殺を予言していたことで米国では有名になった。

●ジョン・タイター
米国人、タイムトラベラー。
2000年11月から数ヶ月間に渡り、米国インターネットに現われた人物で、自称「2036年の未来から来た」とした。
「タイターの予言」とされるものは、「タイター自身がすでに体験した地球の未来」ということになるため、正確に言えば予言ではなく、体験の開陳である。
また、タイターが体験した地球の2000年1月は、2000年問題が起こっていたため、タイムトラベルしてやって来た2000年に同じ問題が発生しなかったことにタイター自身は強いショックを受けていたのである。
つまり、タイターは時間軸の違うパラレルワールドの住人であり、従って、書籍やインターネットで公表されている「タイター予言」も、かなりの確率で外れる公算が高いとされている。

●ジュセリーノ・ノーブレガ・ダ・ルース(1960年- )
ブラジルの英語教師。
毎日の夢の中で未来の出来事を体験するという。
ジュセリーノほど詳細な予言を行った例は史上、前例がない。
ジュセリーノの予言は、警告的な意味合いが強いものばかりであるが、ある事象が起こる「年月日、場所、注意すべき人物名、起きる出来事」などが具体的に記される。
有名な例で言えば、F1レーサー、アイルトン・セナやダイアナ王妃などの死亡年月日、9.11米国同時多発テロは、正確に警告として発信された。
また、2007年4月17日、当時の長崎市長伊藤一長氏が殺された事件に関しては、ブラジル人でありながらも日本人名を正確に警告書に記述していた。
ちなみに、この長崎市長殺人の予言(警告)は、事件が起こる8年前にブラジルの日本大使館に送られたようである。
ジュセリーノは毎回、予言(警告書)を手紙にして送って注意喚起を促しているが、この警告者がちゃんと本人に届き、未然に事故等を回避できたというケースは報告されていない。
バッシングや否定意見も多数ある。
中でも「外れも多い」という指摘が多い。
しかし外れがあろうとも、いくつかの詳細な予言を実際に夢で見ている、という事実は否定できないと思われる。

●松原照子(1946- )
日本のスピリチュアル・アドバイザー。
自身のブログ『幸福への近道』において、2011年3月11日に起こった東日本大震災に関する予言を約1ヶ月前に書き込んでいたことで注目を集めた。

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