センター試験も終わり、いよいよ本格的な受験シーズンを迎えた。
当ブログでは、スピリチュアル的観点からみた受験対策や合格祈願などについて紹介してきている。
※これまでの記事
・スピリチュアルで受験をのりこえる ~(1)メンタルを充実させて勉強を
・スピリチュアルで受験をのりこえる ~(2)言霊の力で験かつぎ
・スピリチュアルで受験をのりこえる ~(3)家族や周囲の心がまえ
・スピリチュアルで受験をのりこえる ~(4)受験に効くパワーストーン1
・スピリチュアルで受験をのりこえる ~(5)受験に効くパワーストーン2
6回目の今回は、合格祈願によいとされるパワースポットを紹介していこう。
天命をたぐり寄せるために
「人事を尽くして天命を待つ」という言葉がある。
できるかぎりのことをすべて全力でやったら、あとは神の意志に任せるという意味だ。
前回までに紹介してきたのは、この前半、おもに「人事を尽くす」ために有効な方法だった。力があるにもかかわらず、それを出し切れないのではもったいないからだ。
今回からは、力を出し切ったそのあと、「天命を待つ」ための最善策をお伝えしたい。
前回の記事でも軽くふれたように、受験は学力だけが問われているわけではない。絶対的な学力がどうであるか以上に、受験者のなかでの相対的な順位が重要となるのである。
残念ながら、これは自分の努力や能力だけで解決することのできる問題ではない。
良好な運気を自分のもとへたぐり寄せるには、合格祈願が最適である。
そこで、合格祈願に効果があるとされるパワースポットを厳選して紹介したい。
また、パワースポットへ赴くことは、精神を落ち着けることにも繋がる。
受験勉強中はもとより、試験のあと合格発表を待つ期間も、不安や焦りで胸が押しつぶされそうになることがあるだろう。
神々や自然界の大いなる力を借りて、堂々と胸を張って結果発表に臨めるようにしておこう。
東日本の合格祈願パワースポット
・旭川天満宮 (北海道旭川市)
旭川天満宮は、上川神社のなかにある境内社である。
上川神社はもともと、天照大神を祀る神社であったが、1966年(昭和41年)に太宰府天満宮より分霊をおこない、旭川天満宮を設けたものである。
「学問の神」である菅原道真を祀っていることで合格への御利益は高い。
また、この上川神社はアイヌの聖地であるため、「神々の遊び場」とも呼ばれている。
多くの神々の神聖な力にふれることで、北海道という土地の記憶に触れることもでき、道民であれば必ずや先祖の代からの安らぎのエネルギーを得られるであろう。
最寄り駅:JR北海道旭川駅
・釣石神社 (宮城県石巻市)
小高い山にある釣石神社は、「落ちそうで落ちない」巨岩があることで知られている。
例年、この巨岩にあやかって多くの受験生があつまっていたが、今年はいつも以上に大きな注目を浴びている。
昨年の東日本大震災を受けても、落ちることがなかったためだ。
神社の社務所は津波で流され、鳥居も壊れてしまった。周辺でも大半の民家が全壊した。にもかかわらず、巨岩は以前と変わらぬ場所で変わらずに鎮座しつづけている。
もともとこの巨岩が有名になったのも、1978年6月に発生した宮城県沖地震(マグニチュード7.4/石巻市では震度5)の際に落下しなかったからであった。
それよりもさらに大きな被害を出した東日本大震災においても落下しなかったということで、その御利益の大きさがより一層強調された形である。
平日から多くの参拝客があつまっているが、土日ともなると、関東地方からも受験生が合格祈願におとずれているという。すでに1000枚以上の絵馬が吊されている。
今年最注目の合格祈願スポットである。
最寄り駅:なし。自動車で三陸道河北ICを下りる。
・上野東照宮 (東京都台東区)
上野公園内に所在する神社で、1627年(寛永4年)に創建された。正式名称は「東照宮」だが、ほかの地域の東照宮と区別するために、一般的には「上野東照宮」と呼ばれる。
その名のとおり、東照大権現=徳川家康を祀っている神社だが、家康はかつてその性格から「タヌキ」と呼ばれていたことで知られている。
また、ここには、四国八百八狸の総帥であった栄誉権現の社もある。
これらのことから、「タヌキ」=「他を抜く」ということで、勝負事に御利益があるとされている。受験生から人気も高い。
最寄り駅:JR各線・東京メトロ銀座線・日比谷線 上野駅 / 京成本線 京成上野駅
・上野大仏 (東京都台東区)
上野公園内の大仏山に鎮座する、顔面部だけの大仏像である。
もともとこれは1631年(嘉永8年)に建立されたもので、本来は高さ6メートルの釈迦如来坐像であった。
しかし、たび重なる災禍を受け、何度となく損傷と修復を繰り返してきた。そして1923年(大正12年)の関東大震災では、ついに頭部が落下する。胴体部も解体のうえ保存されたものの、資金繰りの目処が立たず、再建されることはなかった。
1940年(昭和15年)になると、資源不足に悩んでいた軍部からの金属供出命令をうけ、大仏さえもその標的となってしまう。だが、このとき大仏を管理していた寛永寺は、提供した頭部からこっそりと顔面だけを外していた。
この顔面部をレリーフとして祀るようになったのが、1972年(昭和47年)のことだった。
やがていつしか、合格祈願の御利益がある大仏だとして多くの受験生がおとずれるようになった。何度も落下した大仏だが、もう顔面のみとなった今は、これ以上落ちることがないからである。
最寄り駅:JR各線・東京メトロ銀座線・日比谷線 上野駅 / 京成本線 京成上野駅
・湯島天満宮 (東京都文京区)
「湯島天神」の通称で知られる神社。
雄略天皇の治世だった458年の創建だと伝えられており、当初は天之手力雄命を祀るための神社だった。
そののち、1355年(正平10年)より、住民達の請願をうけて菅原道真を合祀するようになり、現在にいたる。
以来、湯島天満宮は江戸・東京を代表する最も有名な天満宮となっている。
周知のとおり、菅原道真は「学問の神様」である。また、江戸時代よりこの周辺一帯は文教の地として発展した街でもある。かつては江戸幕府直轄の教育機関であった昌平坂学問所が存在し、現在も東京大学やお茶の水女子大学といった一流大学が近隣にあることで有名だ。いわば学問の本場といえる。
こうした経緯から、学業祈願におとずれる参拝者は、修学旅行生などをはじめとして、季節を問わず多い。
なかでも、受験シーズンとなれば合格祈願におとずれる受験生でごった返すこととなる。
最寄り駅:東京メトロ千代田線 湯島駅 / 都営地下鉄大江戸線 上野御徒町駅
・亀戸天神社 (東京都江東区)
「亀戸天神」の通称で親しまれている神社で、1661年(寛文元年)に創建された。
やはりその名のとおり、菅原道真を主祭神として祀っている。こちらも受験シーズンには多くの受験生をあつめ、下町の天神さまとして今日まで親しまれてきた。
ここで有名なのは「神牛」と呼ばれる牛の像である。
菅原道真は丑年の生まれであり、また、遺体を乗せた牛車が止まった場所を墓所とするなど、牛との関連が深いことで有名だ。全国の多くの天満宮に牛の形をした像が存在するが、亀戸天神にも石造りの立派な神牛が鎮座している。
この神牛は天神の遣いだとされており、撫でると頭がよくなるといわれている。合格祈願のあとにこの神牛のもつエネルギーをもらうとよいだろう。
最寄り駅:JR総武線・東武伊勢崎線 亀戸駅
・回向院 (東京都墨田区)
1657年(明暦3年)創建の浄土宗の寺であり、「本所回向院」とも呼ばれる。
もともとは、10万人以上にものぼる明暦の大火での焼死者を供養するため、将軍家綱の命でつくられたものである。
以後、この地にゆかりのあった多くの著名人も埋葬されるようになり、江戸時代より多くの参拝客をあつめた。
また、この回向院は両国国技館のすぐ近くに位置しているが、これは、この境内で興行された勧進相撲が現在の大相撲の起源であるためだ。活躍した力士や年寄の霊を祀る「力塚」も境内には建てられている。
合格祈願のパワースポットとして注目されているのは、多くの著名人の墓地のなかでも、鼠小僧次郎吉の墓である。
義賊として庶民に親しまれた盗賊である鼠小僧の墓は人気があり、いつしか、この墓石のかけらを持っていると勝負事に勝てるという噂になった。受験生からは、鼠小僧のように「するりと入り込める」ということで合格の御利益があるとされる。
墓石のかけらを取る人が絶えなかったため、現在では、本物の墓石のまえにかけらを取るための墓石が設置されている。
最寄り駅:JR総武線・都営地下鉄大江戸線 両国駅