真霊論-年末年始に占った人は要注意!トラブルが増える1月末

年末年始に占った人は要注意!トラブルが増える1月末

年末年始の占いブームもそろそろひと段落ついた頃だ。そんな1月末、とり立たされがちなのが占い師や占い会社とのトラブルである。
占い師とのトラブルー霊感商法
占いは、その性質から生年月日などの細かな個人情報を相手に伝えなくてはならない。それを悪用する占い師や占い会社が相当数存在する。
よくあるのが、霊感商法と呼ばれるものだ。
例えば、年末にデパートの占いコーナーなどで占断を楽しんだ後日、突如占い師から電話がかかってくる。そして「あなたの鑑定について気になっていた」などと心配したふうを装い、「名前がよくないので改名して印鑑を作るとよい」「この石(パワーストーン、お守りなど)を買うと弱い運気を補助できる」、「霊が憑いている。お祓いしたほうがよいので祈祷に来て下さい」、と不安を煽って商品を勧めてくる。
特徴は、占うことよりも販売を重視するような内容であることだ。彼らは、一度観てもらったせいで心が開きやすくなっている客の心理を巧みについてくる。もちろん、本当に心配して連絡をしてくる占い師もいるかもしれないが、基本的には疑った方がよいだろう。そしてその場で返事を即決せず、「家族に相談したい」「よく考えてから、改めて連絡する」など、ワンクッション置くのが無難な対応である。
電話占いではあいまいな料金体系に注意
また、電話占いでのトラブルも多い。
電話占いで一番多いのは、金銭トラブルだ。電話占い会社によって料金システムがあいまいで、既定の料金を払ったはずが「指名料が入っていなかった」とか「手数料が違った」などと後から余計に料金請求が来るケースがある。
このような事態を防ぐためには事前に「業者の住所」「占い料金(消費税も確認)」「時間ごとの課金システム(一般的には○分ごとに○円などとしている)」「通話料」「指名料・予約料」「支払い方法や期限、延滞料金について」「実際の内容とHPなどでの宣伝に違いがないかどうか」をしっかりとチェックすることが肝要である。
また、相手が見えないという性質からか、電話占いは占い師の質に問題がある場合もある。世間話で時間を稼いだ揚句、高額請求が来たりするのは納得いかないだろう。
そのように感じた際は、占い師本人や業者へすぐ、「この時間は鑑定に含まれないですよね」などと伝えて未然にトラブルを防ぐべきだ。
「業者抜きで安く」と持ちかける占い師
また、電話占い師の中には「管理する業者(会社)抜きで、個人的に占えばもっと安くなる」と相談者を誘ってくる人もいる。これは危険な罠だ。
ただでさえ相手の姿が見えないのに、全くの個人の占い師へ自分の情報を伝えて占いや金銭のやりとりをするのは、後に何か問題が発生したときに大変対応が難しくなる。やはり間に信頼出来る仲介業者が必要だ。
このような話をしてきた占い師とはすぐさまやり取りを中断するのが得策である。
そして、占い師の側でもそれなりのリスクを抱えている。
「占い依存症」という病に、振り回される占い師
昨今のスピリチュアルブームなどで、占いを気軽に利用する人はここ数年増え続けている。そのせいか、「占い依存症」と呼ばれる人が占い師のもとを訪れ、悩みをもたらす存在になっているのだ。
占い依存症とは、占いあるいは占い師が自分にとって都合の良い結果や心地の良い内容をくれるまで、何度も占断を繰り返す人のことで、業界内では「占いジプシー」とも呼ばれている。彼らは、精神的に未熟であり、占いによって心の安定を求める。悪質なケースだと、ある占断を提供したら「この先生の占いはうそだ」などと言いがかりをつけて料金を踏み倒してしまう。
法的にもアウトの事例だが、対面占いであればともかく、メール占いなどネットを通じたものだと簡単に踏み倒しが可能なため、占い師たちは彼らに戦々恐々としているのである。
占いとは、人間の欲望や祈願が如実に出る場だ。だからこそ、トラブルに巻きこまれず、気持ちよく楽しみたいものである。